起業は究極の遊び

すべての顧客&社員&取引企業が輝くことの出来る「日本で一番大切にされる会社」「社会にとってかけがえのない会社」「地域にとってカッコいい会社」を創造するためのヒント。 さらには、会社にとって、社会にとってかけがけのないビジネスパ-ソンになるためのヒントのおすそわけ!

「何が求められているか」ではなく、「何がしたいのか」を求めよ

中山恵一氏(九州大学大学院主幹教授)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・

世の中は周期的に変動します。

むしろそれが当たり前なのです。

世の中のニ-ズに合わせていては、本当にあなたが求めている人生を送ることは難しいでしょう。

なぜなら現時点での社会のニ-ズに合わせたつもりでも、必ず10年から20年であなたの周囲の環境や価値観は大きく変わるからです。

だからこそ、「何が求められているか」ではなく「あなたが何をしたいか」をしっかり決めることが重要なのです。

私の場合はどうかと言うと、高校時代に立てた私の人生目標は「知的好奇心を満たす」という一点でした。

知的好奇心は文系理系問わずいろいろな満たし方がありますが、私が特に不思議に感じたことは、「宇宙」と「生命」の構成原理でした。

そこで物理に進むか生物に進むか迷いましたが、難しい数式を理解できるほど頭がよくなかったので、まず医学を学んで、そこから生命の根本原理について理解することが、私の能力の範囲内で知的好奇心を満足させる道だろうと考えました。

ですから私の生き方には「何が求められているか」は正直どうでもいいのです。

私の研究は「私の知りたいこと」を発見するためにやっています。

ある意味、趣味の世界です。

しかし、そういうバイアスのかからない研究こそが、結果的に大きな発展につながることは、歴史が証明しています。

初めから何かの役に立てようという目先の研究は、小さい成果を生みこそすれ、パラダイムを変化させるような大きな発見にはつながりません。

私も自分の趣味的な研究が、結果的に人類の役に立てばそれでいいのだと割り切ってやっています。

(君たちに伝えたい3つのこと/中山敬一)

研究でも事業でも、「何が求められているか」という視点から始まるものは往々にして人間の欲望を満たすためだけのものになりやすいように思います。

そしてその結果、すべてではありませんが、世の中を悪くする方向へつながっていってしまうことも多々あります。

しかし「何がしたいか」という視点から始まるものはまさに人間の尊厳を引き出すものとなると同時に、魂の欲求・・・。

さらに「何がしたいか」を考えることは人類社会だけではなく、生命全体にとっての良き事を考えることでもあります。

「何が求められているか」を考えることも良いですが、もう一つの側面である「何がしたいのか」を考えることも大いに大切にしていきたいものです。

私たち人間一人ひとりには既に「したいこと」がインプットされているのですから・・・。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。