起業は究極の遊び

すべての顧客&社員&取引企業が輝くことの出来る「日本で一番大切にされる会社」「社会にとってかけがえのない会社」「地域にとってカッコいい会社」を創造するためのヒント。 さらには、会社にとって、社会にとってかけがけのないビジネスパ-ソンになるためのヒントのおすそわけ!

落ちたリンゴを売れ!

箱田忠昭氏(インサイトラ-ニング代表)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・

リンゴは寒い地方でよく生育します。

私がアメリカに留学していた頃の話です。

ミネソタで当時大きなニュ-スになった出来事があります。

リンゴを収穫しようという直前に大きなヒョウが降りました。

アメリカのヒョウは大きいものではピンポン球くらいあります。

直撃されたリンゴは地面に落ちて、表面にはヒョウの黒い痕がついてしまい売り物にならなくなったのです。

生産者は大変です。

「これでは売れるリンゴがない、どうしよう」と赤いリンゴを前にして青くなってしまいました。

さて、ここで終わってしまってはヒョウに打たれたから売れない、ダメだという否定思考になってしまうばかりです。

リンゴも売れません。

しかし、リンゴ農家にいた20代のジョ-ジという青年が「これはチャンスだ!」と考えたのです。

青年は手書きで看板を立てました。

そこにはこんな文句が書かれてあったのです。

「自然の恵みを受けたリンゴです!このリンゴは、数十年ぶりのヒョウに打たれた珍しいものです。おかげで甘みが増しました。ヒョウに打たれた証拠は表面の黒い斑点です」

ジョ-ジのリンゴはあっという間に売り切れてしまい、むしろ何もなかった年よりも売れたのでした。

もしも皆さんが営業の仕事をしているようでしたら、次のことを忘れないでください。

●並の営業は、客が必要のあるものを売ります。

●少し上の営業は、客が必要かどうか迷っものを売ります。

●そしてできる営業というのは、客が必要のないものも売ることができます。

(落ちたリンゴを売れ!/フォレスト出版

有名な靴のセ-ルスマンの話があります。

靴のセ-ルスマン2人が南方の未開の地に靴を売りに行きました。

そこで目にしたのは、全く靴を履かずに生活をしている原住民たちの姿でした。

面白いもので、この状況を前に2人のセ-ルスマンの見方は分かれました。

1人は、「誰も靴を履いていない!これでは販売の可能性はゼロだ!」と・・・。

これに対してもう1人は、「誰も靴を履いていない!大きなマ-ケットを発見した!」と・・・。

“全く靴を履いていない”という状況に対して一方は「これは売れる!」と考え、もう一方は「これは売れない!」と考える・・・。

これは営業の世界のみならず人生にもあてはまるように思います。

私たちは自分の身に降りかかってきた現象を否定的にも、肯定的にも、また感謝でも捉えることが出来ます。

現象にはマイナスもプラスもありません。

捉え方によってマイナスの現象にもなるし、プラスの現象にもなる・・・。

そして、その捉え方によって感情も変わってきます。

仕事においてもそうですが、人生においてもプラス思考を自在に操り、起きてくる現象をあらゆる角度から楽しみたいものです。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。