起業は究極の遊び

すべての顧客&社員&取引企業が輝くことの出来る「日本で一番大切にされる会社」「社会にとってかけがえのない会社」「地域にとってカッコいい会社」を創造するためのヒント。 さらには、会社にとって、社会にとってかけがけのないビジネスパ-ソンになるためのヒントのおすそわけ!

人を動かす山田流ト-ク

山田昭男氏(未来工業創業者)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・

俺が、営業マンとして沖縄県のマ-ケットを開拓したときの話をしようか。

そのときに現地の人に話したことは、「沖縄はすごい国だ」ということ。

何がすごいかというと、沖縄には、踊りで飯を食っている人が50人はいるだろう。

三味線を教えて飯を食っている人間も、少なくみても30人はいるだろう。

ところが、未来工業がある岐阜県は、沖縄の2倍の人口がいるのに、踊りのプロで飯を食っている人間が何人いる?

三味線を教えて飯が食えている人間が何人いるか?

そう考えていくと、沖縄というのは文化的に素晴らしい土地なんだ。

これは凄いことなんだよ。

こんなことを話していくと、現地の人はとても喜んでくれる。

それはそうだよな、沖縄のことをむちゃくちゃ誉められているんだから。

ただし、そこで、安室奈美恵とか、ビギンとか、全国的に有名になっている人をほめても効果が低い。

登川誠仁や我如古(がねこ)より子みたいに、沖縄の人なら赤ん坊でも知っていて、他の日本人が知らない歌手の話をするんだよ。

沖縄の凄いところは、全国区の歌手もたくさんいる一方で、沖縄の人だけは全員が知っている地元限定の人気歌手がたくさんいるところなんだ。

岐阜や愛知にそういう歌手がいる?

1人もいないだろう?

これは凄いことだ。

こういうことを話していくと、みんな家族や友だちの誰かが必ずかかわっているから、話に乗れるわけだよ。

それで親しくなって通っているうちに、あるお客さんがハタと気づいて、「あんた半年も通ってきてるけど、商売の話を一回もしないじゃないの?」と。

ちなみに、こういうネタは、地元の新聞をよく読んで拾っている。

(社員がしあわせな会社のヘンな“きまり”/ぱる出版)

法人開拓においては、扱う商品によってはある一定期間、自社商品を売り込む前に、人間関係作りをしていかなければなりませんが、その時に先方の社長に抱いてもらう感情が「この人間と付き合うと面白そうだ」というもの・・・。

このための方法をいくつかご紹介しますと、まずは漢字から見る社名の由来を調べて、あっと驚く会社の使命を教えてあげるというもの・・・。

他にも会社と所在地との関係を調べ、地域に対する役割を教えてあげる、さらには様々な同業他社あれどアプロ-チしようとしている会社の日本一を教えてあげる・・・。

まだまだあります。

アプロ-チしようとしている会社の向こう10年の会社繁栄企画を持参する、社長語録を作って、地域の人たちにお配りする、社員さんを感動させる年間プログラムを勝手に作って差し上げる・・・、などなど出来ることはたくさんあります。

営業に関して一番大切なことはまず、先方に得をさせること、自分がお得な人間になること・・・。

セ-ルスパ-ソンというのは商品やサ-ビスを販売してお金を儲けることが仕事、そしてより高い収入を得ることが義務・・・。

そのためにもどうしたら先方に得をさせられるかを常に考えていなければなりません。

100%そのことに徹すること・・・、ここが大切ですね。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。