失敗した時ほど人の本質が見えてくる
依田明氏(心理学者)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・
私たちは、たびたび失敗をする。
何かしようとして、うまくいかない場合も多い。
そうした時、失敗の原因を何に求めるだろうか。
たとえば、あなたが学生だった時、試験でひどい点数を取ったとする。
あなたは、その時この悪い成績の原因を何だと考えるか。
- ヤマがはずれたから
- おかしな問題を出した教師のせいだ
- 勉強しなかったからな
- オレは頭が悪いんだ
「ヤマがはずれた」というのは、運が悪かったせいにしている。
「教師が悪い」というのは、他人のせいにしている。
この二つは、原因を自分の外側に求めている。
運命と教師の気持ちは、自分の力では統制できないことだからである。
「勉強しなかったから」というのは、自分の努力不足を認めている。
「頭が悪い」は、自分の能力の低さの自覚である。
この二つは、試験の失敗の原因が自分自身にあるとしている。
うまくいかなかった時、その原因を何に求めるかにも、その人の人生に対する姿勢が反映されている。
(人を見抜く44の心理法則/大和出版)
著者の依田明氏は言います。
「うまくいかなかった原因を、自分の外に求めている人は進歩がない。
責任をとらないで自分以外のもののせいにしようとする人は、すべてに自信がない人である。
責任をとれば自分が傷つくし、不利益をこうむる可能性もある。
このような事態から立ち直る自信がないから、他人のせいにして逃げるのである。
こういう人には大事な仕事は任せられない」と・・・。
私は組織などにおいて、何かのプロジェクトに失敗してしまった場合など、すぐに責任を転嫁してしまうような人は往々にして「失敗は悪いことである」という思考を強く強く握りしめている人のように思います。
本当は失敗しまくる人ほど優秀であり、偉大な結果というのは失敗の量によって決まってくるというのに・・・。
これからは失敗嫌いな人ではなく、失敗好きな人が本格的に求められる時代・・・。
誰もが知っているあるアメリカの巨大企業の合い言葉は「たくさん失敗しろ!」・・・。
「失敗は偉大な結果の元である」と考えると責任転嫁などしている暇がなくなります。
失敗すればするほど喜べる自分・・・、作り上げていきたいものです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。