起業は究極の遊び

すべての顧客&社員&取引企業が輝くことの出来る「日本で一番大切にされる会社」「社会にとってかけがえのない会社」「地域にとってカッコいい会社」を創造するためのヒント。 さらには、会社にとって、社会にとってかけがけのないビジネスパ-ソンになるためのヒントのおすそわけ!

自分でやりきる力

佐伯猛氏(株式会社エクシオジャパン代表取締役)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・

よく借金をしてビジネスを起こそうとする人がいますが、私は止めた方がいいと思います。

なぜなら、借金をして事業を立ち上げて万一失敗したら、次のステップに進むことができなくなってしまうからです。

借金を返すために何かをしなければならないという発想になってしまい、ミッションや使命とかけ離れた経営になってしまう可能性が高いのです。

以前、『マネ-の虎』というテレビ番組がありました。

自分の企画と情熱を持ち込んで、虎とよばれる資産家に頭を下げてお金を出してもらうという内容でした。

企画を持ち込む人は、「今じゃなければダメです。1年先のスタ-トでは遅いんです」ということをよく言っていました。

しかし、今500万円誰かに借りてビジネスをスタ-トさせた時の成功の確率と、1年後に、自分で貯めた500万円でビジネスをスタ-トさせた場合では、どちらが成功する確率が高いか考えた場合、私は後者の方だと思います。

なぜなら後者の方が自分で汗水たらして、苦労して稼いだお金だという認識があるからです。

私は『マネ-の虎』を見ていていつも、今の仕事に加え毎朝新聞配達でもやればいいのにと思っていました。

そうすれば月に15万円ぐらいプラスで稼げるわけです。

1年やれば180万円は貯められます。

3年やれば約500万円を貯められるんです。

お金がないのなら、今の自分にプラスして、朝や夜に別の仕事をすればいいわけです。

昔、ビジネスに失敗して多額の借金を抱え、そこから這い上がってきた経営者の本を読んだことがあります。

その人は借金返済のために、昼の仕事に加えて、夜は縁日で売るひよこのオスとメスを分ける仕事をしていたそうです。

その仕事を選んだ理由が、こう綴られていました。

「私はできるだけ借金を早く返すため、人が寝た後でもできる歩合制の仕事がないか探しました。

本気で借金を返したいとか、お金を貯めたいのならば、世の中には人が寝た後でもできる仕事はいくらでもあるのです」

“人が寝た後でもできる仕事はいくらでもある”

当時私は、起業したばかりで、まだ軌道に乗っていなかったため、人が寝て起きる前の新聞配達で生活費を補っていました。

ですから、その言葉がすごく心に響いてきました。

今時の若い経営者はお金を借りることに抵抗がなかったり、「借りれる時にできるだけ借りておけ!」という考え方があったりします。

しかし、本気でビジネスを起ち上げたいのなら、楽をして人から金をかりるのではなく、人が寝ている間も働いて、資金を貯めるべきです。

一見遠回りに見えるけれど、それが成功するための一番の近道だと思います。

(百万回断られる力/出版文化社

著者の佐伯氏は言います。

「起業する時には自分の稼いだ金で起業する。

お金の価値を理解するためには自分で稼ぐ。

起業するお金がないのなら、今の仕事プラス朝や夜に別の仕事をする。

世の中には人が寝た後でもできる仕事はいくらでもある」と・・・。

近い将来、起業しようと考えている人たちにとってはとても参考になる言葉でしょう。

今の時代は資金無しで起業することは出来ますが、それでもある一定の規模のお店を持ちたいとなったりすると、ある程度の資金確保が必要になります。

そのような時、私も金融機関などからお金を借りるのではなく、自分の力で用意することが大切だと思います。

そして今の時代、お金を稼ぐ方法は色々あります。

インタ-ネットで稼ぐ、何かアルバイトをして稼ぐというのも良いでしょう。

しかしながら私は近い将来、起業しようとして資金確保を考えているならば営業職に就くことを強くオススメしたいのです。

なぜなら、この営業職は稼ぐ力だけではなく、人間力をも養うことが出来るからです。

特に飛込訪問は起業にとって必要な勇気、忍耐力、克己心を養うことにつながり、営業ですから収入も青天井だからです。

当たり前のことですが、起業するということは誰も守ってくれない世界に身を置くということです。

責任はすべて自分にあるという世界に身を置くということです。

ですから起業する前に他人の力に頼らず、自分の力でやりきる力を養っておいた方が良いわけです。

「己こそ己の寄るべ」という言葉がありますが、起業家はどこまでも自分に頼るということを忘れないようにしたいものです。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。