起業は究極の遊び

すべての顧客&社員&取引企業が輝くことの出来る「日本で一番大切にされる会社」「社会にとってかけがえのない会社」「地域にとってカッコいい会社」を創造するためのヒント。 さらには、会社にとって、社会にとってかけがけのないビジネスパ-ソンになるためのヒントのおすそわけ!

歳を取れば、邪魔者か?

上甲晃氏(志ネットワ-ク主宰)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・

「この世に無駄な人がいない」と考えることが荒唐無稽ではなく、人間の存在そのものをいかにとらえるかと深くかかわることを、私自身、いつの間にか、何かにつけて意識するようになった。

例えば、これからの「高齢社会」のありかたを考えるとき、「人間は歳を取れば取るほど邪魔な存在になる」という基本姿勢から出発するのと、「人間は死ぬまで有用な存在である」という基本姿勢から出発するのと具体的な施策において、また結果において天と地ほど違うものが生まれてくるような気がしたのである。

「邪魔者である」と考えるとしたら、いかに効率的に高齢者を隔離して、社会から排除するかを考えるようになる。

それに対し、「人間は、死ぬ瞬間まで有用な存在である」と本気で考えるとしたら、何が高齢者の特徴であり、長所であり有用な点であるかを見付けだすところからすべては始まる。

それを、最初から、「無駄な人たちである」ととらえてしまったら、高齢者の長所なんか見えてくるはずがない。

目立つのは、すべて欠点ばかりである。

(志は愛/燦葉出版社

この視点は部下指導においても同様で、「部下は不完全な存在だから何とかしなければならない」という考え方を根本に持つ上司や社長、または「この社員には無限の可能性がある」と考えている上司や社長とではその指導方法は全く変わったものとなることでしょう。

新入社員などであれば、今は未熟な存在で使えないから何とかしようとするのではなく、その社員の光り輝く最高バ-ジョンの姿を先に認めてあげるようにしたいものです。

それが人を育てる上で一番大切な姿勢でしょう。

この姿勢なくして、人を動かすテクニックだけを学んでもなかなかうまくはいかないことでしょう。

もちろん短期的には効果があるかもしれませんが・・・。

それにしてもこの基となる思考で、社員を生かすことも出来れば、その才能を埋もれさせることも出来る・・・。

上司や社長、部下を持つ存在はこのことを深く深く肝に銘じておかなければなりません。

そして、責任重大であることをしっかりと認識しておかなければなりません。

この世には、使えない社員、出来ない社員がいるのではなく、それを生かすことの出来ない上司や社長がいるだけ・・・。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。