起業は究極の遊び

すべての顧客&社員&取引企業が輝くことの出来る「日本で一番大切にされる会社」「社会にとってかけがえのない会社」「地域にとってカッコいい会社」を創造するためのヒント。 さらには、会社にとって、社会にとってかけがけのないビジネスパ-ソンになるためのヒントのおすそわけ!

作った資料は「自分の商品」だと心得る

戸塚隆将氏(シ-ネクスト・パ-トナ-ズ株式会社代表取締役)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・

「コピ-した資料をきちっと揃え直し、クリップを丁寧につけ直そう」

クライアントの役員向けプレゼンテ-ションを30分後に控えていました。

慌てて資料をコピ-し、クリッピングをして、タクシ-に乗り込もうとしている時、先輩コンサルタントから言われた一言です。

その日の会議のために過去1週間は徹夜に近い日が続き、十分に準備をしてきました。

睡眠不足のせいもあってか、若干資料の扱いが雑だったように思います。

時間ぎりぎりということもあり、遅刻を避けようとやや焦った部分もあったのでしょう。

たしかに改めて見直してみると、先輩に言われた通り数十枚に及び資料の端が不揃いで、止めたクリップの一部が曲がっていました。

雑な仕上がりの資料を見たクライアントには、徹夜続きで議論を重ねた提案資料として伝わらない危険性を感じました。

先輩コンサルタントは、こう続けました。

「プレゼン資料は我々の商品。最後の最後まで気を抜かずに、受け取ったクライアントの期待を上回るように細部まで仕上げるべきだ」

マッキンゼ-の先輩が言いたかったことは、どんなに内容が素晴らしくても、会議の仕切りがうまくても、クライアントの手元に残るのは資料です。

最初に受け取った瞬間に相手が見るものも、手元のペ-パ-資料です。

後々まで残るものや第一印象がとても大事ということでした。

「たかが資料、されど資料」

プレゼン資料は伝わればいい、ほどほどに見栄えがよければいい、ではなく、完成したあなたの商品を納品する、という意識を大事にしましょう。

(世界のエリ-トはなぜ、「この基本」を大事にするのか?/朝日新聞出版)

お客様にお渡しする資料も、このたった一部の資料が、自分の未来も含めてお客様の未来をも変えると思うと手抜きなど出来ないものです。

いまだにコピ-がかなり曲がっていたり、ホチキス止めも雑な資料を見受けますが、とても残念な気持ちになってしまいます。

このような人にとっては、セ-ルスツ-ルというのは“たかが資料”なのでしょう。

私はセ-ルスツ-ルというのは、お客様の未来を変えるツ-ルのことであり、また、セ-ルスツ-ルを作成するということは、お客様の新たな未来を作ること、お客様の新たな歴史を作ることと考えています。

そしてこのように考えると面白いもので様々なアイデアが湧き出てきます。

提案書でも、お客様が歓喜する提案書、感動する提案書、感激する提案書といった様々なバリエ-ションがあってもいい・・・。

また、たった1枚の名刺でも、お客様のインスピレ-ションを引き出す名刺、夢が叶ってしまう名刺、どうしてもあなたと取引したいと言わせるような名刺などがあってもいい・・・。

何事もそうですが、何気なくやらないこと、手を抜かないこと、そして細部にも目を配ること・・・、ここが1番肝心なように思います。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。