ちょっとした販売ツ-ルの絶大な効果
ジョ-・ジラ-ド氏(世界ナンバ-ワンセ-ルスマン)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・
セ-ルスマンなら誰でも名刺を持っているが、一年かけても500枚入りの箱を使いきらない人がたくさんいる。
私は一週間あれば使いきる。
顧客を獲得する上で大事なツ-ルを一つだけ選べと言われたら非常に悩む。
不可能に近いその選択をどうしてもしなければならないなら、おそらく「名刺」を選ぶ。
とはいっても、私のは、会社が用意してくれるような、自分の名前が隅の方に入っていたりして目立たない一般的な名刺とは違う。
私の名刺は、完全に私専用だ。
顔写真も入っている。
私は所かまわず名刺を配る。
レストランで勘定を払う際も、お金と一緒に置いてくる。
自動車を運転しない人はほとんどいない。
だから、ウェイタ-もウェイトレスも皆見込み客だ。
食事代が20ドルだったら、普通のチップは15パ-セントだから3ドルになる。
私はいつも4ドルと名刺を置いてくる。
すると、ジョ-・ジラ-ドを覚えていてくれる。
私はスポ-ツ観戦中に、盛りあがる場面で名刺をばらまくことでも知られている。
フットボ-ルの試合で、タッチダウンの瞬間に観客が立ちあがり、歓声を上げたり手を振ったり拍手を送っているとき、私も同じことをしている。
ただし、そうしながら、自分の名刺をばらまいている。
紙袋に入れて持参した物だ。
だからスタジアムを汚しているのかもしれない。
しかし、100枚の名刺を少なくとも一枚が車を必要としている人か、そういう人を知っている人の手に渡れば、その日が無駄にならなかったといえるほどのコミッションが得られることになる。
これは奇異な行動に映るかもしれないが、売上につながっていることは確かだ。
それに、面白がって私から買おうと思う人もたくさんできたはずだ。
名刺をばらまくなど普通やることではないから、覚えていてくれるのだ。
重要なのは、そこに人間がいる限り、見込み客はいる、ということだ。
そして自分の存在と職業を知ってもらえれば、それが顧客を開拓していることになる、ということだ。
(私に売れないモノはない!/フォレスト出版)
営業パ-ソンがまずやらなければならないことは、売れる売れないに関わらず、自分の存在をより多くの人にお知らせすること・・・。
売れない営業パ-ソンは見込客というものはどこか別な所にいると思っているようですが、売れている営業パ-ソンは違います。
出逢う人すべてが見込客であると思っています。
著者のジョ-・ジラ-ド氏は言います。
「名刺をいつも山のように持ち歩き、どこでも配る」ことは、最もコストのかからない顧客開拓手法の一つだと・・・。
営業という活動は何も仕事時間の間だけの活動ではありません。
家族と買い物に出かけた時、テ-マパ-クへ行った時、友人知人と飲食店へ繰り出した時なども絶好の営業の機会となることでしょう。
そのためにも名刺は常に常備しておくことが大切になります。
また、季節ごとに名刺のデザインを変えてみるのも面白いものです。
営業パ-ソンの仕事で一番大切なことは、より多くの人と出逢い、自分の存在を知らしめること・・・。
そしてその時、一番簡単でコストのかからない方法が名刺をばらまくこと・・・。
大いに実践していきたいものです。
ところで、剣豪で知られる柳生一族に伝わる家訓に「小才は縁に出会って、縁に気付かず。中才は縁に気付いて、縁を生かさず。大才は、袖すり会う縁をも生かす」というものがあります。
例えば私たちは朝、出社するまでの通勤時間の間にも物凄い数の人たちとすれ違っているわけです。
これらの人たちも見方によっては大切な見込客と定義づけすることが出来ます。
本当はいつだって、世の中は見込客で溢れていますし、また、集客することは簡単であり、かつ、楽しい活動の一つ・・・なのですよね。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。