面接で大切なのは「希少価値」
平田進也氏(おもしろ旅企画ヒラタ屋代表)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・
若い方のために、就職などにおける面接でのしゃべり方、口説き方に触れておきましょう。
結論は、「マニュアルを捨てよ」に尽きます。
多くの学生さんや就職希望者は、面接を受ける際、どんな準備をされているでしょうか?
本や雑誌、ネットで情報を仕入れ、決して失礼のないよう、マニュアルを完璧に叩き込む。
チャコ-ルグレ-のリクル-トス-ツを買ってきて白のワイシャツやブラウスと合わせ、周りの学生に溶け込む・・・そんなところでしょうか?
では、視点を変えてみましょう。
あなたは人事担当者、あるいは経営者です。
たったひとりの採用枠に対して、1000人の学生さんが試験を受けに来ました。
しかし、あまり長く時間をかけて選ぶわけにはいきません。
チャコ-ルグレ-のス-ツの中に、ひとりだけ、ピンクのス-ツを着ている学生がいます。
その瞬間、ひとりのピンクと、959人のチャコ-ルグレ-、印象に残るのはどちらだと思いますか?
言うまでもないことだと思いませんか?
大切なのは、面接する側が予測もできないようなことをプレゼントする勇気、そしてどこにも書かれていない内容を考える、オリジナルの力です。
面接官が見ているのは、現時点でチャレンジ精神を持っているかどうかであり、自分の頭で考える力を備えているかどうかなのです。
バラをくわえる、というボケを述べました。
私が面接官なら、しかめ面をしてマニュアルどおりの言葉を述べている人よりも、そういう人のほうに見込みを感じます。
どこかに書いてあるようなことを口にする人に、特に聞くことはありません。
しかしバラをくわえている人には、一応、「あなたはなぜバラをくわえているのですか?」と聞くでしょう。
そのとき彼が、「自分が考えた秘策を聞いていただきたいのです。聞かなければ損です。その機会が欲しくて、とにかく目立とうとしたのです」と言ってきたとしましょう。
私なら、それなら話を聞きましょう、と先を促します。
その秘策が優れていれば言うことなし、大したことはなくても、自分でこの状況を打開しようと試み、人の心を揺さぶるためにバラの花を買ってきてくわえた行動力を評価したくなります。
人と違ったことしないようにしよう、という考えは、ぜひ改めてください。
マニュアルを読んだら、悪い例として活用してください。
大切なのは、希少価値です。
(カリスマ添乗員が教える人を虜にする極意/KADOKAWA)
「私たちは、他人と同じようになろうとして、自分の4分の3を失ってしまう」というドイツの哲学者ショ-ペンハウア-の言葉があります。
人と同じようになろうとするのはまさに孤独を恐れている証拠。
また、自分に自信がない証拠。
さらにまた、「目立ってはいけない」「場の空気を読まなくてはいけない」というような思考も影響しているようです。
ただ面接時などでは選ばれるために自らをアピ-ルしなければなりません。
人と違うことをしなければなりません。
人からどう見られてもいい、バカとかアホとか思われてもいいというような開き直りの精神が必要になります。
見た目の工夫も大切ですが、面接する側へのプレゼントとして、「○○社業績上昇計画書」を作成し贈呈する、勝手に販路を開拓してそのリストを贈呈する、面接する会社のキャッチコピ-とロゴマ-クを100種類作成し贈呈する、また、誰もが見たことのないような巻物風履歴書を作成するなんていうのも面白いかもしれません。
一番大切なことは“どうやったら希望する会社に入社出来るか”ではなく、“どうしたら会社にとって喜ばれる存在になるか”・・・。
“どうしたら希望する会社にとって必要な存在になることが出来るか”・・・。
ここの部分を徹底的に追求していった方がいいように思います。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。