銀座に唯一ノルマのない高級クラブがある
白坂亜紀氏(「銀座なでしこ会」主宰)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・
私のクラブはたぶん銀座で唯一、ノルマがないクラブです。
「それでやっていけるわけがない」と心配されましたが、もう23年目を迎えまして、意外と大丈夫だったなと感じています。
ノルマがないと戦力外通告をされることもありません。
そうすると、女の子たちがみんなそれぞれのペ-スでゆっくり成長していくことができます。
その成長の中で「何かお店の役に立ちたいな」という気持ちが芽生えるのです。
できない子もその子なりに「私はお客様を呼べないけど、人気のあるお姉さんのお手伝いを頑張ります」とか「ママ、私、パソコン得意なので顧客管理をお手伝いしますよ」という役割分担ができていきました。
結果としてチ-ムワ-クの力で一つのお店の売上を上げていくことができたと感じます。
競わせることよりも、みんなで一緒に頑張ることのほうが今の若者は力を発揮できるのではないでしょうか。
そもそも日本人はチ-ムワ-クが得意なので、意外と若い人のほうが日本人らしいのかなと、そんなことも感じながら若い人たちと一緒に仕事をしています。
(みやざき中央新聞)
私は社員さんにノルマを課すことは一概に悪いとは思いません。
ノルマを設定することによって、能力開花に繋がる場合もあるからです。
でも一方で、ノルマを設定することによって、潰れていってしまう社員さんがいるのも事実です。
これは営業という仕事、売上を上げるということに対する誤った考え方があるように思うのです。
一世代前のセ-ルスパ-ソンたちは確かに、ただ単に売上が上がればいいという人たちが多かったように思います。
売上を上げるためにはお客様に不都合があっても構わない、とにかく自分の都合を優先するセ-ルスパ-ソンたちです。
誰でも1回はこのようなセ-ルスパ-ソンと出逢ってしまい、辟易した経験のある方もいるのではないでしょうか。
ですから今でも営業職というのは不人気職です。
しかし、営業職というのは本来はとても素晴らしい職業なのです。
なぜなら営業とは多くの人々の未来を輝かせる活動のことなのですから・・・。
ですから上司の仕事は、売上を上げるということは多くの人々の未来を輝かせるというこことであり、故に営業とは数字に徹底的こだわらなければならない仕事であること・・・、そのためにはお客様に喜ばれことが義務であることをしっかり伝えること・・・。
そして画一的なセ-ルス技術を教え込むのではなく、その人にしか出来ないセ-ルス方法を引き出すお手伝いをすることです。
その上で上司と社員二人の間で喜ばれる数字を設定するのです。
そうすれば時間経過とともに、売上げを上げる活動がとても楽しいものになっていきます。
そしてさらに、No.1セ-ルスパ-ソンの役割は、これからも売上を上げていくことはもちろんですが、それだけではなく、自分より下位の人たちをNo.1にすることです。
そして営業社員全員をNo.1にすることです。
これが本当のNo.1セ-ルスパ-ソンであり、チ-ムで営業をするということです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。