起業は究極の遊び

すべての顧客&社員&取引企業が輝くことの出来る「日本で一番大切にされる会社」「社会にとってかけがえのない会社」「地域にとってカッコいい会社」を創造するためのヒント。 さらには、会社にとって、社会にとってかけがけのないビジネスパ-ソンになるためのヒントのおすそわけ!

まずわかろうとする

林恭弘氏(ビジネス心理コンサルティング代表)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・

話を聞くことは大切なことですが、もっとも重要なことは「心を聞く」ことにあります。

これは悩んでいる本人も気づいていないことかもしれませんが、悩みや不満を聞いてほしいのは、解決してほしいのではなく、「誰かに自分の気持ちをわかってほしい」からです。

つまり心を聞いてほしいのです。

自分がうまくいっていない状況で悩んでいるときに、誰もわかってくれない孤独感や疎外感は耐え難い苦痛なのです。

マザ-・テレサは、次のような言葉を残されています。

「人間にとって耐え難い苦痛は、飢餓や貧困や伝染病ではない。それは孤独である」

そしてまた、耐え難いと言われている孤独とは、人里はなれた山奥で感じる孤独ではないとも言われています。

それは最初から諦めがつくからです。

そうではなく、自分の身近に知人や友人、職場の人たち、そして家族がいるにもかかわらず、誰も自分のことをわかってくれない、わかろうともしてくれない孤独こそが人間には耐え難い苦痛だと言われています。

人は、誰かが自分の辛さや苦しさなど気持ちをわかってくれ、心を聞いてもらえるだけでも強さを取り戻すことができるものです。

共感的理解は人を孤独感と疎外感から解放してくれるからです。

「不安だったろう」「ずいぶん心配したんだね」「寂しかったんだね」など、感じられた心の様子を口に出して確認することです。

「心を聞く」ということについて、その本質を教えてくれる表現があります。

それは「まず変えようとするな。わかろうとせよ」という言葉です。

私たちは、身近な人が目の前で悩みや不満を抱えているときに、まず相手の気持ちを変えることに力を注ごうとします。

しかしその前に大切なことは、「まずわかろうとする」ことではないでしょうか。

(プロの聞く技術が身につく本/PHP研究所)

「巨耳細口」という言葉があります。

巨耳とはまさに全身の60兆の細胞で聞き尽くすことであり、細口とは言葉を減らすことであります。

聞くという行為は本当に奥が深い世界であり、一生涯をかけて取り組んでいく必要があると思います。

“きく”という漢字は「聞く」という漢字が一般的ですが、他にも「聴く」や「訊く」という漢字があります。

これらの漢字を自分なりに定義づけして、人との対話の中で生かしてみるのも面白いものです。

それにしても私たちは家族に対しても職場の部下などに対しても相手の気持ちを汲もうとしているでしょうか。

はじめから解決策を示そうとしてはいないでしょうか。

私のメンタ-は言います。

「聞き上手は、教えてもらうことであり、自分の知見を広め、人間関係をよくする極意です。誰でも、自分の事を本気で聞いてくれる人には好意を持つようになる。つまり、人の話を聞いてあげることは、功徳なのです」と・・・。

友人知人や部下などの悩みや不満に接する時には3つの姿勢と技術が効果的です。

3つの姿勢とは、全感謝・全受容・全肯定であり、3つの技術とは、傾聴・深聴・慈聴であります。

人の話しを「変えようとするな。わかろうとせよ」・・・、深く胸に刻みつけておきたい言葉です。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。