仕事は気力である
石垣綾子氏(社会運動家)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・
仕事というのは、その人の生き方の表現です。
気力をつくしてこそ、仕事という作品にいのちが宿るのです。
仕事というのは、いくつになっても、これでよいということはありません。
仕事がその生きていることの表現であるからです。
生きる限り終わりのあるはずはありません。
表現には、さまざまの方法があり、さまざまの種類があることはもちろんですが、仕事は創造することです。
無から有を創り出すことです。
いのちのふきこまれないものは、私は仕事だとは思っていません。
ですから、仕事によってお金を得るということは、共感を得ることだと思うのです。
若い時は挑戦だけが仕事をする手段でした。
しかし、壮年になってやっと本質のようなものが見えてくるようになる。
それでも、ほんとうの仕事ができるようになるのは、六十の声を聞いてからだとは、多くの先達たちの証言です。
私は仕事に慣れるということがないのです。
一回一回が勝負なのです。
気力を使いはたしてしまうまで入れこみます。
出し惜しみすれば、てき面に仕事は悪くなります。
事実、妥協・・・自分との低次の妥協です・・・して、失敗したこともありました。
気力には限界がないのでしょうか。
使いはたしたと思っても、必ず、湧き出してくるのですね。
いや、使い切ってこそ、また、泉のように湧き出てくるのです。
出し惜しみすれば、淀みとどこおって、気力は失せてしまうのですね。
(人生に余生はない/海竜社)
故石垣綾子氏は、日中戦争、太平洋戦争中は、日本兵に対する反戦の呼びかけ運動を行い、また、88歳の時には画家であった亡きご主人のために個人の力で記念館(石垣記念館)を造り、常に現状を肯定し、命尽きるまで、自分の可能性に挑戦し続けたス-パ-レディです。
石垣氏は、仕事というのは、その人の生き方の表現であり、気力をつくしてこそ、仕事という作品にいのちが宿ると言います。
ところで、「気力」とは輝気(かがやき)であり、元気であり、勇気・・・。
仕事の本質とはこれらの気を与えることであり、それが目的になると、達成感はもちろんのこと更なる仕事への情熱が湧いてくるようです。
お客様から「あなたが生み出してくれた商品(仕事)のお陰で、自分自身の素晴らしさに気づくことが出来ました」や「元気をいただきました」さらには「一歩踏み出せる勇気をいただきました」という言葉をいただくと心の底から新たなエネルギ-が湧き上がってくるのを感じます。
逆に自分の欲望を満たすための仕事は、例え同じことをやったとしても達成感は感じられないし、長続きもしないでしょう。
仕事とは自分の中に既に内在されている気力から生まれ、また、その気力を与え続けることによって更に輝くのでしょう。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。