仕事とは、「愛」を目に見える形に表現することである
小林薫氏に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・
「仕事について」
ひとりの農夫が言った。
働くことについてお話しくださいと。
アル=ムスタファ-は、こう答えた。
大地と大地の魂の歩みに合わせて仕事せよ。
怠けることは、四季に対する局外者となり、生あるものの列から外れることなのだから。
生あるものの列は、無限なるものに従い行くことに、堂々と誇りを感じながら、前進していくのである。
あなたが働くときは、笛となり、その心で時のささやきを音楽に変えるのだ。
他の人びとが、こぞって唄っているのに、あなただけが、葦のようにおし黙ったまま、笛を吹きならさないでいることができるであろうか。
仕事は呪いであり、労働は不幸などとよく言われてきた。
しかし、私は言おう。
あなたが働いているときは、大地のいと遠き夢の一部を実現しているのだと。
その夢が生まれたとき、すでにあなたに割当てられていた夢の一部を。
そして労働と歩みを合わせることによって、あなたはまことの意味で、生を愛する存在となるのだ。
労働を通して生を愛することは、生の内奥の秘密に近づくことでもある。
(仕事ができる人は知っている/晶文社)
上記の一節はレバノンの詩人ハリ-ル・ジブラ-ンによるもの・・・。
ハリ-ル・ジブラ-ンとは、宗教や哲学を根底においた壮大な宇宙規模の詩や絵画などの芸術作品を生み出し「20世紀のウィリアム・ブレイク」と称された人物・・・。
特に1923年に発表された詩集「預言者」は世界的に有名な作品となり、あのビ-トルズの楽曲「ジュリア」の歌詞にも引用されているそうです。
それにしても『仕事とは、「愛」を目に見える形に表現することである』・・・、とても素敵な言葉だと思います。
でも、今の仕事が嫌で嫌でたまらないという人もいるかもしれません。
仕事とはお金を儲ける以外のなにものでもないという方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、仕事の目的は自分の意志一つで崇高なものにも育てていくことが出来ます。
仕事の目的も自由自在に自分自身でデザイン出来るのです。
その時、仕事は笛となり、その心で時のささやきを音楽に変えることが出来る・・・。
そして顧客に大きな癒しをももたらすことが出来る・・・。
自分にとって仕事とは何か?
自分は顧客の未来にどのような貢献が出来るのか?
これらの問いかけを常に自分の内に投げかけること・・・、今の時代、とても大切なことのように思います。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。