継続は力なり
芦中順文氏に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・
「継続は力なり」の真髄とは、もっとも割の合わない仕事を通じて周りの人に感動を与えること・・・。
今の殺伐とした世の中に悠長な、そんな奇特な人がいるものか、と誰しも思ってしまうであろう。
ところがいるのである。
鍵山秀三郎氏だ。
氏は言う。
「経営者は、人から感心される程度のことをやっていてはだめで、感動される人間になるくらいのことをやらなければ上に立つ人はだめだと思います。
では感動される人間になるにはどうしたら良いか。
これは実に簡単であり、しかし、やるのは難しいことです。
自分にとって割に合わないことを進んで引き受けて、次から次へと、これでもか、これでもかと割に合わないことをやり遂げていく。
その時に初めて人は『よくあんなことをやったなあ』、と感動してくださるわけです。
割に合わないことを進んで、笑顔で引き受けていく。
しかも一度や二度ではいけません。
いつも絶えず、これをやり続けた時に初めて人は感動する。
こういうものだと思うのです」
(二〇〇七年八月「経営と人生」問答塾より)(自信・徳・胆力を極める/創英社)
「継続は力なり」・・・、よく耳にする言葉です。
しかし、この言葉は多くの人が知っているにもかかわらず、実際にこの言葉の通りに実践している人はごくわずかでしょう。
愚直に繰り返す、たった一つのことを10年、20年、30年淡々と積み重ねていく・・・。
そしてその中でももっとも割に合わないものを選択して実践し、長い年月、積み上げていく・・・。
言うは易く行うは難し・・・。
それでもやはり自分の人生においては、一つでもいい、愚直に、淡々と、継続して実践していくものを持ちたいものです。
これを機に今年は、「自分にとって割に合わないことリスト」を作成してみてはどうでしょう。
自分が仕事場において、また家庭においても、メンバ-の嫌なことを文句も言わずにやってあげる実践です。
しかも無期限で・・・。
書類の片づけが下手でデスクの領域を頻繁に侵してくる後輩の書類を何も文句を言わず片づけてあげる・・・。
何度言っても聞かないパ-トナ-の脱ぎっぱなしの洋服を何も文句を言わず片づけてあげる・・・。
自分で積極的に損の道を選択するということです。
「継続は力なり」・・・、今のこの目まぐるしい社会環境において、じっくりと味わっていきたい言葉です。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。