経営者がほしい希少価値のある社員
堀紘一氏(ドリ-ムインキュベ-タ代表取締役)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・
これから伸びようとする会社がほんとうにほしい人材とはどんな人材だろうか。
ひと言で申し上げると、「アントレプルニアルな人材」に尽きる。
要するに、補充が利く人間ではなく、いまの日本企業に絶対的に不足している、アントレプルニアルな精神を持った人こそ、会社が求める人材である。
そこで、具体的に、アントレプルニアルな人材の条件を考えてみよう。
次の三つは欠かすことのできないものである。
1、仮説が構築できる人
2、実行力がある人
3、みんなと力を合わせて仕事ができる人
しかも、これには明確な優先順位があって、1→2→3の順番でなければならない。
1は、どこの会社にもいないか、いても一人か二人という、非常に貴重な存在だ。
2も、全社員のせいぜい一割か二割ぐらいだろうか。
これらに比べたら、3は日本人に多いタイプで、どこの会社にもだいたい八割はいるはずだ。
すなわち、この順番は、人材としての希少価値を表しているのである。
1の仮説が構築できる人とは、いまの商品ではダメだ、こういう商品を出すべきだ。
あるいは、サ-ビスをこう変えよう。
仕事のやり方はこうしたほうがいいんじゃないか、という仮説を立てて提案できる人のこと。
これからのビジネスパ-ソンは、この三つの条件をすべて備えてほしい。
ただし、備えていく順番は、3→2→1でかまわない。
3は心がけしだいだ。
1と2は持って生まれた資質かというと、そうではない。
後天的な努力によって、誰でも身につけることができる。
これまた、多くのビジネスパ-ソンをみてきた私の「確信」であり、「事実」にほかならない。
(会社が放り出したい人、1億円積んでもほしい人/PHP)
著者の堀紘一氏は言います。逆に経営者が放り出したい有害な社員というのは、マイナス思考の人、デマを飛ばす人、ヤル気のない人であると・・・。
さすがに以前と比較するとこのような人たちは少なくなったとは思いますが、これからの時代は、この負の3つを手放さないでいると、社会から退場宣告を突き付けられることになるでしょう。
私は思います。
会社の中でいなくてはならない存在になることはそんなに難しいことではないと・・・。社員がまずやらなければならないことは、上司を喜ばせることです。
上司を喜ばせるということはその上司の言いなりになる、イエスマンになることではなく、上司のための「売上の保証書」を描いてあげることです。
さらには上司の「出世の保証書」を描いてあげるこが出来たら最高でしょう。
これがまさに堀氏の言う仮説が構築出来る人のことなのだと思います。
社内において唯一の存在になりたいと考えているのであれば、まずは上司の欲求を考え、その欲求を満たす提案書を書く習慣をつけること・・・。
そして、数多く保有すること・・・。
仕事でも何でもそうですが、どうしたら喜ばれるかを常に考えている人に退場宣告はやってこない・・・。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。