起業は究極の遊び

すべての顧客&社員&取引企業が輝くことの出来る「日本で一番大切にされる会社」「社会にとってかけがえのない会社」「地域にとってカッコいい会社」を創造するためのヒント。 さらには、会社にとって、社会にとってかけがけのないビジネスパ-ソンになるためのヒントのおすそわけ!

今日も生涯の一日なり

久恒啓一氏(宮城大学名誉教授)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・

「ライフ」という言葉がある。

この言葉には「生命」「人生」「生活」という三つの意味がある。

毎日の「生活」の積み重ねが「人生」となり、さらにそれは「生命」へとつながっていく。

つまりライフとは、「人間の一生の時間軸」を表している言葉といえる。

一秒一秒のつながりが、一分となり一時間となり、さらには一日となり一年となる。

人間の一生とは、こうした時間の連なりにより形づくられていくものなのだ。

「今日も生涯の一日なり」これは福沢諭吉の言葉である。

生涯とは「人の一生」のことだが、「生涯」の“涯”とは、“果て”、“断崖”のことである。

いまこの日まで生きてきたが、明日はわからない。

今日の先は“断崖絶壁”である。

人の命には限りがあり、落ちていく日まで、つねに崖っぷちで生き続けていく。

それが「生涯」なのである。

これは、生涯、一生という長い時間軸のなかで、今日一日を生きることを決意した福沢諭吉の強い気持ちが感じられる言葉である。

おそらく、福沢諭吉は、何気ない毎日でも「生涯の一日」だと考えて、大切に過ごしていたのではないかと、私は考える。

これは、私が考える「ライフ」の概念と、とてもよく似ている。

「生命」という観点から考えると、それは自分ひとりど完結させられるものではない。

自分を生んで育ててくれた父母、さらには祖父や祖母、さらにさかのぼり先祖代々まで、連綿と続くものが「生命」だ。

そうすると、私たちは、自分自身のル-ツである先祖も含めた長い歴史のなかで、自分自身の一生の今日一日を考えなければならないことになる。

そう考えると、くだらないことで時間を無駄には使えなくなる。

「生命」「人生」「生活」を意識した生活を送る。

つまり、人生を有意義に過ごすためには、ライフ・コンシャスで生きるべきではないかと考えている。

(通勤電車で寝てはいけない/三笠書房

自分磨きプロデュ-サ-である井垣利英氏が次のような言葉を述べています。

「1時間は1分が60回。1日は1時間が24回。ひと月は1日が30回。1年はひと月が12回。10年は1年が10回」であると・・・。

一般的には10年というとかなりの時間があるように思えますが、「10年とは1年が10回である」という言葉を聞かされると、同じ10年でも、認識が違ってくることに気がつきます。

当たり前の話しかもしれませんが、今の自分というのは過去の思考と言葉と行動の集積です。

今の自分に誇りを持っているのであれば、もちろん今のままで構わないでしょう。

しかしそうでない場合には、今すぐ時間の本質を捉えなおし、自分の思考・言葉・行動を改めなければならないでしょう。

私たちは時計の秒針が進むたびに死へとまっしぐらに向かっていることを忘れてはなりません。

これからは自分が大切に思っていること、自分がやりたいことを選別し、それらを優先的にタイムスケジュ-ルに組み込んでいきませんか。

偉大な小説家であったマ-ク・トウェインの言葉にもあります。

「今から数年後、あなたはやったことよりも、やらなかったことに失望する」と・・・。

そうならないためにも「今日も生涯の一日なり」・・・、心に深く刻み込んでおきたい言葉です。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。