生きざまを遺す
上甲晃氏(志ネットワ-ク主宰)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・
最近時々思うんですが、我々が子どもや孫に遺すべき遺産って、一体何だろうかって。
家でしょうか。
貯金でしょうか。
土地でしょうか。
商売でしょうか。
あるいは名誉でしょうか。
一体我々は、何を子どもや孫に遺すのでしょうか。
私は生きざまだと思います。
家や土地や財産や商売、貯金というのは、遺しても必ず相続争いをするんですね。
「うちの親父って凄かったよなぁ。どんな時でも人に求める限りは、必ず実践したよなぁ」。
この一点でいいんです。
この一つだけでも遺すことができたら、子どもや孫にとっては、最高の遺産相続だと思います。
そして、これには遺産争いがないんですね。
(自分から変わる勇気を持てますか/やずや心の文庫)
生きるということは社会的肩書を充実させていくことだと言う人がいます。
○○会社代表取締役、○○法人理事長、○○会社会長・・・、こういった肩書をこれでもかこれでもかというぐらい名刺などに書き連ねていくことが生きるということなのだそうです。
しかしよくよく考えてみると、そんなものは子孫に遺すことは出来ません。
遺すことが出来るのは人生の肩書の方でしょう。
人生の肩書とは一人の人間として如何に生きてきたかということ・・・。
例えばこのようなものがあります。
「人に求める限りは、必ず実践する男」、「不可能を可能にする男」、「日本一常識にとらわれない男」、「日本一挑戦し失敗を恐れない男」・・・。
そしてこの人生の肩書にふさわしい人間になるためにどうしても必要なものがあります。
それが逆境や困難です。
ある学校のチャペルには二つの文字が刻まれているそうです。
それは「難有」。
どのような意味かというと、人生というのは困難「難」、そして苦しいことが一杯ある「有」。
つまり「難有」ということ・・・。
ところがこれを下から読むと、興味深いことに「有り難う」、ありがとうになるのです。
感謝は困難の中から生まれてくるということです。
さらには人生の肩書も困難から生まれてくる・・・。
人生の肩書とは生きざまそのもの・・・、これこそ大切にしたいものです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。