ミッションを与える力
齋藤孝氏(明治大学教授)に学ぶビジネスを輝かせるためヒント・・・
20世紀を代表するリ-ダ-、アメリカ大統領のジョン・F・ケネディには「3つの資質」があった。
1つは、「希望を抱かせる明るさ」。
2つめは、「率直なスタンス」。
そして最後は、周囲の人々をポジティブにする力・・・、「ミッションを与える力」である。
ただミッションは与えるだけでは成立しない。
与えられた側が意義を感じること。
これが真のミッションだ。
ケネディは、人々を乗せることがうまい「ミッション上手」だったのである。
その代表例が、あの有名な大統領就任演説だ。
『国が諸君のために何ができるかを問い給うな。諸君が国のために何ができるかを問い給え』
私たちは、集団に対するロイヤリティ、忠誠心を持っている。
属している集団に対して、社会に対して、地域に対して、何かをしたい。
この「貢献したい」という気持ちに火を付ける。
これがケネディ流だ。
「ミッション」はただ与えているだけでは動き出さない。
そこにはリ-ダ-のビジョンが必要だ。
会社でもそうだ。
資料のコピ-を100部取るのでも、そうだ。
これが、「我が課の命運をかけたビッグプロジェクトだ。みんなで何ができるか考えよう」とビジョン付きのミッションだとしたら、コピ-取りでも苦にならない。
ただ取らされたのでは、ストレスが溜まるだけだ。
逆に、ビジョンさえあれば、どんな細かい作業でも、くだらないような仕事でも、やる側は熱を帯び始める。
(5分で「やる気」が出る賢者の言葉/小学館101新書)
ミッションとは最高バ-ジョンの未来の世界。このミッションが心に常駐していれば、何気ない日常生活も常に熱を帯びたものになってくることでしょう。
何を読むのも書くのも、また食事をするのも、掃除をするのもミッション実現ための一部となるわけです。
ただここで気をつけなければならないことは、大きなことを言って大きなことばかりをやるということではないということでしょう。
大きなことを言って小さなこと、さらにまた小さなことを大切にするということです。
ミッションを持つようになると小さなことを本当に大切にするようになるから不思議です。
また大胆さと細心さの双方を養うことにつながるような気がします。
このような時代だからこそ常にミッションを持ち続ける人間でありたいものです。
あなたのミッションは何ですか?
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。