「理解している」状態から、行動して「知っている」状態へ
須藤元気氏(タレント)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・
勉強とは、物事を変革するための道具です。
カ-ル・マルクスが「今までの哲学者たちは、世界を解釈していたにすぎない。重要なのはそれを変革することである」と言っていましたが、これは勉強というものの本質を実によく表現していると思います。
ようするに、勉強したことを生かして『行動』を起こさないと、世界は何も変わらないということです。
『理解している』状態から、行動して『知っている』状態に移行することが大切なのです。
例えば、ある人が、経済の動きやお金の流れを勉強したとします。
その際、株の買い方も覚えて、投資のコツも理解した。
そうなるとその人は、「自分は投資家になれば必ず儲けられる」と思いはじめます。
でも、そう思っただけでは、お金は稼げません。
お金を儲けるには行動に移すことが必要です。
つまり実際にお金を動かさないと、利益は生まれない。
行動に移さないで、言いたいことだけ言うのは単なる批評家でしかありません。
「自分は優しい人間だ」と思っている人も、優しさを実際に行動でもって表現しないと、ただ単に、優しいという概念を持っているだけの人で、まだ優しい人ではないことになります。
下手をすると仏のような目をした不気味な人、と思われているかもしれません。
人間、いろいろな考え方や概念や理想を持つことはいいことですが、それらを行動で表さなければ、それはないことと同じになってしまうのではないでしょうか。
(風の谷のあの人と結婚する方法/ベ-スボ-ル・マガジン社)
「知識(概念)は行動によって完結する」「夢は行動によって完結する」「志は行動によって完結する」・・・、これは心に留めておきたい言葉です。
「自分は素晴らしい人間である」と何万回アファメ-ションしても、自分は素晴らしい人間であるかのように行動を起こさなければ「自分は素晴らしい人間である」は完結しません。
同様にまた、どんなに自分の夢や志をアファメ-ションしても、夢実現のため、志実現のため、行動を起こさなければ夢や志は完結されません。
思考と言葉だけでは現実は変わりません。
思いを自分の心の中に飾っているだけでは現実は変わりません。
思考と言葉、行動・・・、この3つがセットになって現実は変わります。
しかしながら、行動に移さなければならないことは重々承知しているけれども、中々行動に移すことが出来ないという人も多いかと思います。
でもこのような状態は簡単に解消出来ます。
“やりたいのだけれども、行動出来ない”・・・、これは本心の自分と自我の自分がせめぎあっている状態なのですが、この状態を洞察すると、「やりたいのだけれども、行動出来ない」ことというのは、実は自分が本当にやりたかったことなのだということに気がつきます。
深い自分ではやりたくてたまらないことだったのです。
行動したくてしょうがないことだったのです。
このことを想い出した時、私は思いを心の中だけに飾っておくというようなつまらない習慣から解放されました。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。