100年後を考えたら、やるべき仕事は無限にある
上甲晃氏(志ネットワ-ク主宰)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・
「100年後を考えたら、やるべき仕事は無限にある」。
松下幸之助は、いつもそのことを口にした。
100年後の青写真を描けば、なすべき仕事は限りなくある。
夜を日についで仕事をしても、とてもやり遂げられないぐらいの仕事がある。
それを、その日暮らしのようなことばかり考えているから、行き詰まってしまうというのである。
100年後の子孫の時代のことを考えることは、「大きな志」以外の何物でもない。
自分のために、自分のぜいたくのために、自分の自己実現のためにという程度は、まだまだ「小欲」。
人類全体のため、世界全体のため、子々孫々のため、いずれも自分だけの利害得失をはるかに超える、スケ-ルの大きい欲、すなわち「大欲」であり、「志」である。
日本人が、そのような「大欲」を持ち、高い「志」を持つことができるならば、日本の国は、物質的にも、精神的にも、とてつもない発展のときを迎える。
今、日本人が、志高く生きずして、いつ志を求めるのか。
それでも志には二つの条件がある。
第一条件とは、「自分が結果を見届けられないことに本気になれるかどうか」である。
今真剣に打ち込んでいることの結果の花は、子供、孫、あるいは曾孫の時代に、見事に咲く、そんなことを思い描いて本気になって努力できるであろうか。
第二の条件は、「見返りを求めずに、身銭を切れるかどうか」である。
見も知らぬ他人のために、見返りを求めることなく、私財を差し出すことが出来るだろうか。
(志は愛/燦葉出版社)
「志」という言葉を漢和辞典で紐解いてみると、「心」と「士」を合わせた文字であり、「士」とは、足で目標に向かって進んで行くこと・・・。
「志」とは、心がある目的を目指していくことをあらわすこととあります。
まさに「志」とは「心指し」ですね。
「志」という言葉は今、至る所で使われていますが、もし、あなたにとって「志」とは?と問われたら何と答えるでしょうか。
私は志には人類共通の志と個々の志という二つの側面があると考えています。
共通の志とは時間軸を永遠という視点に近づけていく、つまり10年先よりも50年先を、さらに100年先の未来のために生きるという視点・・・。
さらには空間軸を無限という視点に近づけていく、つまり自分という概念をどこまで拡大させていけるか、自分の幸せは人類の幸せ、さらにはすべての生物の幸せという視点で生きることが出来るか・・・。
そして、個々の志とは自分にしか語ることが出来ないこと、自分にしか出来ないことを持つということで、この人類共通の志と個々の志の二つを持つことが志を持って生きるということだと思います。
また、共通の志は大きくしていく必要があり、個々の志は深く掘り下げていく必要があるでしょう。
これこそまさに輝いて生きるということではないでしょうか。
志を大きくするということは自分の輝きを大きくするということです。
一隅を照らすということ、この生き方こそ即万人を照らすということにつながるのでしょう。
あなたにとって志とは何ですか?
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。