一人で大統領を訴えた人の話
蓮見太郎氏(株式会社モノノフ代表取締役)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・
中米コスタリカは九州と四国を合わせたほどの面積で人口は400万人。
日本と同じように平和憲法を持つ数少ない国の一つで、1949年には軍隊までも完全に廃止。
国家予算の3分の1を占めていた軍事費のほとんどが教育費にあてられるようになりました。
2003年アメリカがイラクと戦争をはじめた時、コスタリカの大統領は「アメリカを指示する」と発言。
これに対して、コスタリカの大学4年生ロベルト・サモラは平和憲法を持っている国が他国の戦争を指示するのは憲法違反だとして訴状を憲法裁判所に提出します。
翌年、裁判所はサモラの訴えを全面的に認めます。
大統領の発言を無効とし、アメリカのホワイトハウスのホ-ムペ-ジからコスタリカが同盟国と記載されているのを消去させました。
ロベルトのたった1人の訴えによって、「コスタリカは平和の理想を実現した国であり、これからも戦争にかかわるようなことは一切しない」という国民の思いが世界に発信されたのです。
(たった一人の大きな力/宝島社)
この著書の冒頭で蓮見太郎氏は次のように述べています。
『やりたいことが見つかっても、いつもそれ以上に言い訳が見つかるものだ。
「今は忙しいから・・・」
「協力者が見つからないから・・・」
「お金が貯まるまでは・・・」
「みんなと違って恥ずかしいから・・・」
「まだ誰もやっていないことだから・・・」
「みんなに無理だって言われたから・・・」
すべて僕の言い訳だ。
熱く夢を口にし、人と違うことをして視線を集める事が恥ずかしかった。
まわりのせいにしていたけど、本当は自分が怖がっていただけだってわかった。
何かを始めるのはたった一人で充分。
自分の頭で考えて、自分に正直に、自分の足で一歩踏み出してみよう。
勇気を出して。
世界には一人力で頑張っている、君の「仲間」がいっぱいいる』と・・・。
この言葉は本当はやりたいことがあるのに、中々一歩を踏み出せない人たちにとって大きな支えとなることでしょう。
多くの人たちはすべての状況が整ったら行動に移そうと考えますが、それは勘違いで、一人で何かを始めたから状況が整うようになるのです。
そして、確かに物事を成し遂げるには一人ではなく、多くの仲間の助けを必要としますが、その物事の根本は「一人」から・・・。
このことを日々、忘れないようにしたいものです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。