自分にできる小さな一歩を探し続ける
スティ-ヴ・チャンドラ-氏(経営コンサルタント)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・
ネガティブに考えるタイプの人が、週末の朝、ガレ-ジを掃除すると決めたとしよう。
そして土曜の朝になる。
彼は起きてガレ-ジに向かい、扉を開ける。
改めてガレ-ジを見渡すと、あまりにも散らかっている。
簡単に片づけられないことは見ればわかる。
「もうやめだ!」「こんなガレ-ジを1日で片づけられるわけがない!」
彼はガレ-ジの扉を乱暴に閉め、家に戻って、他のことを始めてしまう。
このように、ネガティブな考えはすぐに、“ゼロが100か”の結論に結びついてしまう。
悲観主義者には①完璧にやるか、②まったくやらないか、選択肢は2つしかない。
ポジティブに考える人物が同じ状況でどう行動するかを見てみよう。
彼もまた、同じ土曜の朝に目を覚まし、同じガレ-ジに向かい、同じように乱雑な状態を見る。
「もうやめだ!こんなガレ-ジを1日で片づけられるわけがない!」ここまでは同じだ。
しかし、決定的な違いはここから現れる。
「たしかに全部片づけるのはムリだ」彼は考え続ける。
「でも、少しましな状態にはできるだろう。そのためには何をすればいいだろうか」そうすると、たとえばこんなアイデアを思いつく。
「ガレ-ジを4つに区切って、今日は1つだけ片づけよう。毎週土曜日に1セクションやれば、1ヵ月で全部片づくんだ」1ヵ月後、楽観主義者のガレ-ジはきれいに片づいている。
楽観主義者は、完璧さを求めないから、少しだけ先に進むことができる。
ネガティブに考えると、すぐに「できることは何もない」と結論が出てしまう。
そして、そこで考えるのをやめてしまう。
しかし結局、問題から目をそらしているだけなのだ。
完璧にするのは大変だから、その大変さから逃げるために、結局何もしない。
一方でポジティブに考えると「自分にできる小さな一歩」が見つかる。
そうやって何か行動すれば、いつも進歩を実感できる。
ネガティブな気分になったり、「もうムリだ」とあきらめたくなったりしたら、まず「とにかく考え続ける」ということを思い出すようにしよう。
問題について考えるほど、行動を起こす小さなチャンスがたくさん見えてくる。
そして、小さな行動を起こすほど、エネルギ-がたくさんわいてくる。
(自分を変える89の方法/ディスカヴァ-)
何かを始めようと思い立ったものの、なかなか最初の一歩を踏み出すことが出来ないという人がいます。
最初の一歩がなかなか踏み出せない人の共通点は、「一歩を踏み出すことは難しい」「正しい方法が見つかるまで行動してはならない」という思考を強く握りしめている点です。
「一歩を踏み出すことは難しい」という思考を握りしめているにもかかわらず、一歩を踏み出すための方法論探しをしてもうまくいきません。
一歩を踏み出すための方法論探しをする前に、「一歩を踏み出すことは難しい」から「一歩を踏み出すことは簡単である」という思考を意識的に選択し直すことです。
そして、「まとめて」「一気に」行動しようとするのではなく、「いますぐに」「ほんの少しだけでも」行動することです。
また、「正しい方法が見つかるまで行動してはならない」という思考も「正しい方法は行動することによってしか得られない」という思考を意識的に選択し直すことです。
誰もが行動的な人間・・・、行動家になりたいと考えています。
行動家とは、「一歩を踏み出すことは簡単である」という思考を意識的に選択し、「いますぐに」「ほんの少しだけ」の行動を積み重ねている人たちです。
さらには自分にとって恐いこと、恥ずかしいことを大いに行動に移す人たちです。
行動家になることはいたって簡単なこと・・・。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。