起業は究極の遊び

すべての顧客&社員&取引企業が輝くことの出来る「日本で一番大切にされる会社」「社会にとってかけがえのない会社」「地域にとってカッコいい会社」を創造するためのヒント。 さらには、会社にとって、社会にとってかけがけのないビジネスパ-ソンになるためのヒントのおすそわけ!

うまくいったら銭が儲かる。うまくいかなかったら経験が儲かる

木村勝男氏(実業家)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・

「失敗したことないんですか?」

「リスクを冒して怖くないですか?」

そんなことをよく聞かれるのですが、私はいつも決まってこう言います。

「いくらでも、失敗はあるわ。そら、成功すれば銭が儲かるからそれに越したことはあらへん。けどな、失敗したら、『経験』が儲かるやんか。どっちにしても儲かるんやから、やったほうが得ゆうことやねん」

ということは、何もやろうとしない人、経験しない人がいちばん大損をするわけです。

そして、私の周り、というか日本には、こういう大損をする人が、実に多いのです。

「人様に迷惑がかかるし」「条件が揃わんし」「今までやったことがないから」と、いろいろ理由をつけては、やらないのです。

「やったことがない」などは、やらない理由にはなりません。

むしろやる理由になるのではないかと思うのですが。

私はこれまで30以上の業種をやってきましたが、「今までに経験があること」はどれかひとつとしてありません。

皆いつでも「初めての挑戦」でした。

それでも「できんのやないか」と思うことは一度もありませんでした。

「できんのやないか」とよけいな不安を感じる前にまず動き、動きながら「どうしたらできるやろうか」を考えていたからです。

自分の手ではどうしても無理と思ったら、「できる人」を探して連れてくるという手もあります。

そのほうがうまくいくことも多いのです。

何もかも自分でできるなどとは、思わないほうがよいと思います。

もう一度言いましょう。

やって成功したら銭が儲かります。

仮に失敗しても経験が儲かります。

それを次にいかせば、もとはとれるでしょう。

でも、何もしなかったら、何も儲からないのです。

(メシが食える力をつけなさい!/サンマーク出版

著者の木村勝男氏は言います。

『日本では、一度失敗すると、「あいつはだめだ」と烙印を押されてしまいがちです。ですから皆、失敗を怖がるのです。失敗を怖がるばかりに、新しいことにも臆病ですし、「挑戦しよう」という気概も持てないのです』と・・・。

この失敗を怖がるというのは何も社会人になってから身につけたわけではありません。

幼い頃は家庭で植え付けられ、物心がついたら学校で植え付けられてという、長い期間を経て積み重ねてきた結果です。

こんなことをやってみたい、こんな人間になりたいと何度となく思っても最初のうちは周りの大人たちに制止され、いつしか自分自身で心の本当の欲求を押さえつけるようになってしまいました。

「失敗は悪いことである」という信念の確立です。

失敗は悪いことなのですから、何か新しいことなどに挑戦しようなどとは思いもしません。

この信念が強固な人たちの特徴は「今だけ、自分だけが良ければいい」です。

しかし、このような人たちが社会の大多数を占めてしまったらどのようになってしまうのでしょう。

子供たちも希望を持てず、退廃的な世の中に成り下がってしまうことでしょう。

そろそろここで私たちは重要なことを想い出したほうがよいのではないでしょうか。

それは私たちには「失敗は悪いことである」という考え方を選ぶ自由も、「失敗は良いことである」という考え方を選ぶ自由も与えられているということです。

どちらを選んでもよいということです。

個人的には「失敗は良いことである」という考え方を選んだ方が心地よいと思うのですが・・・。

私はもちろん「失敗は良いことである」という考え方を愛用しています。

失敗せずにうまくいったらお金が儲かりますが、失敗してうまくいかなかったら、新たな知識はもちろん、新たな方法及び技術、またまた新たな人脈が与えられるのですから・・・。

「うまくいったら銭が儲かる。うまくいかなかったら経験が儲かる」・・・生涯、心に刻みつけておきたい言葉です。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。