起業は究極の遊び

すべての顧客&社員&取引企業が輝くことの出来る「日本で一番大切にされる会社」「社会にとってかけがえのない会社」「地域にとってカッコいい会社」を創造するためのヒント。 さらには、会社にとって、社会にとってかけがけのないビジネスパ-ソンになるためのヒントのおすそわけ!

マイナスの道路の横にプラスの道路をつくる

茂木健一郎氏(脳科学者)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・

人生をうまくいかせるために大切なことのひとつに、「ネガティブな経験をどう忘れるか」というものがあります。

しかし、忘れる時に間違えてはならないのが、ネガティブな経験をした時に感じる悲しみや恐怖、不安を無理やり抑制する必要はないということです。

ネガティブな感情を思い出しそうになると、それを思い出すまいとして自分を抑えつけてしまうことは、誰にでもあると思います。

しかし、それはあまりお勧めできるものではありません。

なぜ抑制するのがよくないのかというと、悲しみや恐怖、不安といった心の動きは、人間の自然な感情なので、それ自体を避けようとすると、必ずどこかで無理が生じてきて、心身のバランスが崩れて調子を悪くしてしまうからです。

ネガティブな経験をすると、脳の中にはネガティブな経験の回路ができあがります。

そして一度つくられた回路は消えることはありません。

ではどうやってネガティブな経験を忘れることができるのでしょう。

それはネガティブな回路の横に、もうひとつポジティブな回路をつくってあげるしかありません。

イメ-ジとしてはこうです。

ネガティブな経験をすると、脳の中にはマイナス思考の道路がつくられます。

そして事あるごとに、感情という名の車がそのネガティブな思い出の道路を通ることになります。

しかしそれを繰り返し続けると、そのうちマイナス思考の道路はいつもネガティブな感情による渋滞で前に進まなくなります。

そこでその道路の脇に、もう一本別のポジティブな道路をつくってあげるのです。

そしてたまには渋滞してばっかりのネガティブな道路ではなく、空いているポジティブ道路をドライブするのです。

そこで楽しいことや、幸福な思い出を味わうことで快適なドライブができたならば、今度から新しく入ってくる感情という名の車をそちらに誘導してしまえばいいのです。

そうすれば、マイナス思考の道路は取り壊されることはなくても、ほとんど使わないで済ませることができます。

(脳と心の整理術/PHP)

忘れたい記憶を忘れるためには、その記憶に注意を向けずに、他の対象に注意を向けることが大事であると茂木健一郎氏は言います。

この方法もとても有効だと思います。

しかし私は、さらに忘れたい記憶を忘れるためには、その嫌な経験にこちらから進んでどっぷり浸かることも有効なのではないかと思っています。

その嫌な経験は自分にどのようなメッセ-ジを送ってくれているのかと、その経験の声に耳を傾ける努力をすること・・・。

経験からの声を聴くことが出来ればその瞬間、ネガティブ回路はポジティブ回路に切り替わる可能性があります。

私たちは日々、多くのネガティブ回路を大量生産していますが、このネガティブ回路をポジティブ回路にするのも、また、役に立たなくなった不必要な考え方を手放すためにも定期的に心の動きを意識的に観察しメンテナンスすることが必要でしょう。

一番大切なことなのに疎かにされてしまっていること・・・。

この心のメンテナンスを習慣化することが出来れば、仕事関係においても人間関係においても自分の能力を大いに発揮することが出来るでしょう。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。