起業は究極の遊び

すべての顧客&社員&取引企業が輝くことの出来る「日本で一番大切にされる会社」「社会にとってかけがえのない会社」「地域にとってカッコいい会社」を創造するためのヒント。 さらには、会社にとって、社会にとってかけがけのないビジネスパ-ソンになるためのヒントのおすそわけ!

失敗と体験

蓮井昌雄氏(健寿ネットワ-ク会長)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・

「チャレンジしての失敗を恐れるな、何もしないことを恐れろ」

これは、ホンダの創業者・本田宗一郎氏が残した言葉である。

大過なく人生をまっとうすることも大事だが、大きな夢を達成するためには、挑戦しなければならない時もある。

チャレンジすればするほど当然失敗も考えられる。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」で果敢に挑戦するか、何もしないで安全地帯で過ごすか、それは人それぞれであるが、自己実現の達成には避けて通れない問題でもある。

私が、25年ほど前、若気のいたりで、株式投機の失敗により全財産を失くした時がある。

当時、何かと公私にわたって親しく相談にのっていただいていた将棋名人の升田幸三氏のお宅に伺った時のことである。

その時の言葉が今もって忘れられない。

師は、「おい蓮井よ、お前はもうそれで終わりか。もう立ち直れないの。人生これでおしまいか」と問い、私は「そんなことないです。従業員もいますし、また挑戦しますよ」と答えると、「じゃ、それは失敗じゃないじゃないか、失敗とは倒れたとき立ち上がるのを止め、2度と挑戦しないのを失敗というんだ。倒れても、また立ち上がり、前向きに挑戦するのは失敗とはいわない。それは体験というのだ。体験は大きければ大きいほどいい、頑張れ!」と励まされた。

挑戦した結果は、よしんばそれが失敗しても、考え方を変えればそれは体験という財産がのこる。

逃げないで前向きに捉えれば人間的な成長に繋がる。

(おいしい年の食いかた/日本地域社会研究所

著者の蓮井昌雄氏は「人生二元論」提唱者。

人生二元論とは、人生60歳までを一元(予選)とし、60歳以降を二元(決勝)として生きること。

そして二元においては無気力になり、投げやりな気持ちで生きる「死ニア」ではなく、気持ちを切り替えて前向きな人生目標を立てる「志ニア」になろうと呼びかけています。

まさに蓮井氏は人の心に火を燈す人生の達人。

ところで、自己実現の人生を生きると選択したのであれば、不安や、恐怖心、羞恥心といった見えないものに果敢に挑んでいかなければなりませんし、数多くの失敗も経験しなければならないでしょう。

自己実現の欲求が強ければ強い程、天から試練を与えられます。

本当はこれこそが天が最も人間に対して望んでいることでもありましょう。

齢を重ねるごとに様々なことに挑戦し、“出来る領域”を増やし、新たな道を創造していきたいものです。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。