本当に売り込むものは何だろう?
カ-マイン・ガロ氏(プレゼンテ-ションコ-チ)に学ぶビジネスを輝かせるためヒント・・・
ジョブスはエレクトロニクス・ハ-ドウェアの塊などという、一見おもしろくもおかしくもないものを取り上げ、それをネタに目が離せないドラマを作ってしまう名人だ。
私は数多くのビジネス・リ-ダ-に会ったことがあるが、退屈なはずのものを取り上げてすばらしいブランド・スト-リ-が作れる人はごくわずかしかいない。
そのひとりがシスコのCEO、ジョン・チェンバ-スだ。
チェンバ-スが売っているのは、インタ-ネットのバックボ-ンとして使われているル-タ-やスイッチではない。
チェンバ-スが売っているものは、実は、我々が暮らす、仕事をする、遊ぶ、学ぶというその方法を変える人と人とのつながりなのだ。
スタ-バックスのCEO、ハワ-ド・シュルツはコ-ヒ-を売っているのではない。
彼が売っているのは、職場でもなく家庭でもない「第3の場所」だ。
資産形成や金融問題の大家、ス-ジ-・オマ-ンは信託やミュ-チュアルファンドを売っているのではない。
彼女が売っているのは、金融という世界における自由という夢である。
同じようにジョブスはコンピュ-タを売っているのではない。
彼が売っているのは、人の可能性を束縛から解き放つツ-ルなのだ。
これは、人を惹きつける力を持つコミュニケ-タ-に共通する能力である。
難解な製品や日常的な製品に新たな意義を持たせる能力だと言ってもいいだろう。
(スティ-ブ・ジョブズ 驚異のプレゼン/日経BPマ-ケティング)
難解な製品や日常的な製品に新たな意義を持たせるということはその商品のスト-リ-を語るということでもあります。
コンサルタントのマイケル・ガ-バ-氏は言います。
スモ-ルビジネスのオ-ナ-たちが一人残らずしなければならないこと、それは偉大なスト-リ-を持つことだと・・・。
偉大なスト-リ-とは自分の会社のスト-リ-、どんな会社かというスト-リ-、それをどんなふうにおこなうかというスト-リ-のこと・・・。
人は商品説明にではなく、その商品にまつわるスト-リ-に魅了されます。
このスト-リ-を語ることが出来るようになるためには、自分が本当に売っているものは何だろう?と何度も何度も自分自身に問いかけることでしょう。
一朝一夕にはいかないかもしれませんが、倦まず弛まず、自分にしか語ることの出来ないスト-リ-を紡いでいきたいものです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。