起業は究極の遊び

すべての顧客&社員&取引企業が輝くことの出来る「日本で一番大切にされる会社」「社会にとってかけがえのない会社」「地域にとってカッコいい会社」を創造するためのヒント。 さらには、会社にとって、社会にとってかけがけのないビジネスパ-ソンになるためのヒントのおすそわけ!

みんなの悩みをチャンスに変えろ

ティナ・シ-リング氏(スタンフォ-ド大学アントレプレナ-センタ-・エグゼクティヴ・ディレクタ-)に学ぶビジネスを輝かせるためヒント・・・

わたしは、授業である簡単な課題を出しました。

生活のなかで困っていることを、違う視点から見てもらうための課題です。

学生には、困っていることをひとつ挙げ、身の回りにあるモノ何でもいいからひとつ適当に選ぶように指示しました。

つぎに、どうすれば、そのモノを使って困っていることが解決できるか考えてもらいます。

当然ながら、学生が何に困っているのか、どんなモノを選ぶのかは、わたしは知りません。

首尾よく解決できるかどうかもよくわかりませんでした。

でも、ほとんどの学生が、適当に選んだモノを使って、なんとか問題を解決する方法を見つけ出したのです。

お気に入りの例を紹介しましょう。

アパ-トの引っ越しを考えている女子学生がいました。

大型の家具をどうやって運んだものか思案していました。

家具を動かせなければ、置いていくしかありません。

部屋を見回していたら、何週間か前のパ-ティ-で余ったワインの箱が目に入りました。

そこで妙案を思いつきました。

ネット上のコミュニティ・サイトに、「ベイブリッジの向こうのアパ-トまで家具を運んでくれたら、御礼にワイン一箱差し上げます」と書きこんだのです。

数時間もしないうちに、家具はすべて運び出されました。

部屋の隅で埃をかぶっていた残りもののワインが、貴重な通貨に化けたのです。

(20歳のときに知っておきたかったこと/阪急コミュニケ-ションズ)

この女子学生のアイデアは、日常生活の中で困っていることを、身の回りにあるモノを用いて解決する方法はいくらでもあるということを想い出させてくれます。

また、著書の中には他にも「手元にある5ドルを2時間で100倍にして増やす方法」、「クリップを使って、出来るだけ多くの『価値』を生み出す方法」といった課題に対して学生たちのユニ-クな行動が収められています。

何か新しいことを始めるには人、物、金、信用、実績がなければならないという考えは単なる思い込みに過ぎないことに気がつきます。

というより、人、物、金、信用、実績が出来るだけ無いところから始めることに意味があるのだと思います。

人、物、金、信用、実績がなければないほど自分を生かすことが出来る・・・。

ないないづくしの世界の奥深さを一度はしっかりと味わっておきたいものです。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。