「プロフェッショナル」はお断り
ケビン&ジャッキ-・フライバ-グ氏(経営コンサルタント)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・
サウスウエスト航空が何よりも求めているのは、ユ-モアのセンスだ。
『フォ-チュン』誌が「笑いの司祭」と呼ぶケレハ-は口ぐせのように言う。
「われわれが求めているのは資質、それも物事にこだわらないユ-モアのセンスのある人だ。
仕事のことなら何でも教えられるよ。
しかし、どんなに頑張っても一人ひとりが持って生まれた資質は変えられない」。
採用決定までの方法は部門ごとに異なるが、基本的な考え方は統一されている。
適材を雇うことだ。
いつも相手の立場を考える社交的な人。
組織の中で周りの人と協調できる人。
楽しみながら仕事に打ち込める人。
サウスウエスト航空が求めているのは、そういう人材だ。
こうした考え方に基づいて人材を採用するために、サウスウエスト航空は「目標選択」という既存の方式を改善した。
「最近、あなたが仕事中にユ-モアセンスを発揮した体験を話してください。ユ-モアで急場をしのいだ体験は?」。
面接の時には必ずこんな質問が出る。
またユ-モアのセンス以外に、グル-プ面接でほかの人たちへの思いやりを見せるかどうかもポイントになる。
他人への思いやりを調べるのに使うテスト自体は新しいものではないが、採用の基準となるのは、応募者のテストへの取り組み方だ。
面接官のチ-ムは応募者に、5分間で自分を紹介するという課題を出し、準備時間をたっぷり与える。
応募者が話をしている時、面接官が観察しているのは話し手だけではない。
他の応募者のうち、その時間を使って自分の話を準備しているのは誰か。
将来同僚になるかもしれないスピ-カ-を熱心に応援しているのは誰か。
それを見ているのだ。
サウスウエスト航空の目に止まるのは、他の応募者が話をしている間に自分の話に磨きをかけようと必死になっている人間ではなく、チ-ムメ-トを応援しようとしている思いやりのある人間なのだ。
(サウスウエスト航空~驚愕の経営~/日経BP社)
ウィキペディア に次のような記述があります。
『サウスウエスト航空は、企業ポリシ-として「社員第一主義」「顧客第二主義」を掲げる。
これは、不確定要素の存在する顧客よりも、発展の原動力であり信頼できる人間関係を築き上げることが可能な社員を上位に位置づけているもので、「社員を満足させることで、却って社員自らが顧客に最高の満足を提供する」という経営哲学を追求している。
また、サウスウエスト航空の基本理念をまとめた内容には「ざっくばらんに」「ありのままの自分で」「仕事を楽しもう」「自分のことに真剣になるな」というキ-ワ-ドがある』。
昨今まだまだ、お客様には頭を下げますが、社員には平気で罵声を浴びせ、酷使する・・・、このようなトップが多いように思います。
本来、会社として本当に顧客満足を掲げるのであれば、まずは社員を満足させることを考え、そのための仕組を作らなければなりません。
本当の売上及び利益は社員への愛から始まるということです。
また、「社員第一主義」というのは日本企業の専売特許であったはずです。
それを西洋の会社から想い出させてもらうということは何とも皮肉なものです。
「社員第一主義」「顧客第二主義」・・・、今一度噛みしめておきたい言葉です。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。