従業員に感謝する
ノエル・C・ネルソン氏(セラピスト)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・
サウスウエスト航空という会社があります。
この会社は従業員の中から「今月のスタ-」を選び出し、機内誌の一面を使って特集します。
「スタ-」はまさに有名人扱いで記事が書かれます。
業務に関して丁重に意見を求められ、その言葉はそのまま紹介されて、記事には「スタ-」の家族や趣味に関するコメントまで載ります。
また、「スタ-」はまさにスタ-として撮影されます。
雑誌記事では、名前の知られた従業員の無味乾燥な顔写真ではなく、業務内容がわかる背景のもと、よく構成された写真で「スタ-」を紹介するのです。
このような「月間優秀社員」表彰制度の実施法は、「従業員のすぐれた仕事ぶりを見逃さずに評価する方法です。
「スタ-」の記事は、従業員だけでなくその雑誌を読むすべてのサウスウエスト航空の顧客に、その従業員がサウスウエスト航空にとって、いかにそしてどうして価値があるのかを伝えます。
そんな特別扱いをされるなら、どの従業員も次の「スタ-」に選ばれて特技や仕事ぶりを称賛されたいと思うでしょう。
(仕事で感謝するということ/サンマ-ク出版)
社員に、顧客に感謝する・・・。
感謝という行為はすべての人のいのちを育む根本となると同時に、ビジネスにおいても生産性を上げるために必要不可欠なものです。
しかし、この“感謝”を概念だけではなく、具体的な形に表すとなると中々難しいものです。
著者のノエル氏曰く、『「私は感謝する」ということは、相手の価値を認めてそれを評価すること。
「私はあなたのすぐれた点について熟考する。
そして、徹底的に考え、気づいたことをあなたに語る」というもの』であると言います。
これからのリ-ダ-は感謝の心を常に持ち合わせていることはもちろん大切なことですが、同時に社員に、また顧客にその感謝の想いを具体的な形に表現する技術も必要とされるように思います。
時には社員を、顧客を「スタ-」や「「ヒ-ロ-」にする・・・、そんなカッコいい会社こそ目指していきたいものです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。