起業は究極の遊び

すべての顧客&社員&取引企業が輝くことの出来る「日本で一番大切にされる会社」「社会にとってかけがえのない会社」「地域にとってカッコいい会社」を創造するためのヒント。 さらには、会社にとって、社会にとってかけがけのないビジネスパ-ソンになるためのヒントのおすそわけ!

好調のときこそ、無理にでも現状否定をしてみる

多湖輝氏(心理学者)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・

三洋電機の副社長をやっていた後藤清一氏は、経営の神様と言われた故・松下幸之助氏に言われた言葉を忘れることができないと語っています。

松下氏の部下であったとき、後藤氏がある製品を開発して大成功したことがありました。

その報告に行くと松下氏は、「イヤ-よくやってくれた」と後藤氏の労をねぎらったあとで、帰ろうとする氏に、「だけど、後藤さん、そいつが売れなくなった日のことを考えておきや」と言ったというのです。

経営の神様の面目躍如といった場面だったに違いありません。

このような冷静さは、ほとんどの人間が失ってしまうものです。

ですから、無理にでも自分に言い聞かせて、ときどき現状を否定する必要がありそうです。

得意になっているときに、この状態がいつまで続くのかという疑問を持ち、ダメになったときのバランスの取り方を考えておくのです。

(人生、頭の体操/株式会社ひらく)

後藤清一氏は「何も咲かない冬の日は、下へ下へと根をおろそう」「やり直しも修正も出来ない過去のことが人の信用を左右するのなら、いま現在に全力投球してこれから黄金の過去をつくるほかない。それがあなたの過去を黄金の過去に彩る唯一の方法なのだ」という名言でも知られる名経営者です。

それにしても仕事において順調な時は、ずっとこのような状態が続くと勘違いしてしまいがちです。

そしてそんな勘違いが、命取りになってしまうことはよくあることです。

それでもそんな順調な時ほど、様々な勉強会へ顔を出しては、新たな出会いを楽しみ、また、情報を仕入れて先々のことを考えている人がいます。

順境の時こそ、謙虚に学び、周囲の人に感謝を忘れない人・・・。

このような人は商売の神様からとても好かれる人・・・。

現状に対して、肯定と否定を自由自在に操れる人こそ、本当の意味で積極的な人です。

好調な時から、万一の時を考えて、あらゆる方策を立てておく・・・、今の時代、経営者のみならずビジネスパ-ソンにとっても身につけておかなければならない資質の一つでありましょう。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。