リンカ-ンの失敗
フランク・ベトガ-(伝説のセ-ルスマン)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・
あなたは自分のやった失敗のために、やる気が失せるようなことはないか。
あなたの平均点は、ほかの人と変わりはないのだ。
ひとつひとつの間違いや失敗は、野球でいえばちょうど三振のようなものである。
あなたにとって最大の資産は、最後にヒットを打つ前までに喫した三振の数である。
三振の数が多ければ多いほどつぎにヒットを打つ機会にますます近づきつつあることになる。
私はこの失敗を記録して、大いに発奮するところがあった。
ある一人の青年がイリノイ州議会の議員に立候補して惨敗を喫した。
そこで、つぎには実業界に入ったが、また失敗をして、一文無しになった共同経営者の負債を背負いこんで、17年もかかってその借金を返済した。
この男は、一人の美しい婦人と恋に陥って、婚約まで結んだが、間もなくその婚約者は死んでしまった。
今度は、再び政界に舞いもどって、国会議員に立候補したが、これまた一敗地にまみれた。
そこで、合衆国土地管理事務所に任官するために奔走したが、これも失敗に終わった。
それからまた上院議員選挙に立候補したが、またまた落選の憂目を見た。
2年後には、ダグラスと戦って選挙に敗れた。
失敗に次ぐ大失敗を重ねたが、しかもなおこのようなあらゆる失敗にも屈することなく、営々として努力を続けていって、ついに彼は歴史上最大の人物になった。
恐らくあなたはこの人物については十分に承知しているはずだ。
彼の名前こそ、人も知るエブラハム・リンカ-ンである。
(私はどうして販売外交に成功したか/ダイヤモンド社)
「あのホ-ムランバッタ-であったベ-ブル-スは生涯において714本ものホ-ムランを放った。
しかし、その裏で1330回も三振を喫している。
これは1330回も観衆の野次と罵声の中を、ベンチに戻らなければならない屈辱を受けていたことになる。(同書より)」
ベ-ブル-スは三振という一つの失敗をするたびに、ホ-ムランという成功へとまた一歩近づいたと考えていた・・・。
この考え方はセ-ルスの世界でもあてはまります。
セ-ルス活動で出来るだけ早く成功したいのであれば、出来るだけ早く失敗することです。
つまり断られることです。
どんな世界にも言えることだと思いますが、より大きな成功を目指すには、より大きな失敗を覚悟しなければなりません。
より大きな成功は欲しいけれども、より大きな失敗はいらないというわけにはいきません。
まさに成功と失敗とは表裏一体。
失敗とは決して忌み嫌うものではなく、失敗するからこそ、新しい世界の扉が開かれるのですから、むしろ歓迎しなければならないものでありましょう。
今日も一日より多くの失敗を重ねよう、そして恥ずかしい思いをたくさんしよう。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。