読書を100倍楽しむ
斎藤孝氏(明治大学文学部教授)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・
生活に合わせて読む本を分けることで、より内容を吸収しやすくするとともに、心身のモ-ドスイッチの切り替えにも活用することが可能です。
たとえば、通勤電車内ではビジネススキルや情報を得るための新書などで頭をウォ-ミングアップし、夜の社内は娯楽用の小説あたりでク-ルダウンするのが適当でしょう。
帰宅後に時間があればノンフィクションや伝記に触れ、就寝前に宗教関係を読んで癒される。
そして週末は長編小説を読み進めたり、今まで読んだことのないジャンルを漁ってみたり。
ざっとこんな感じで分ければ、生活にもメリハリがつくのではないでしょうか。
あるいは、自分の精神状態の変化に合わせた本を用意しておく手もあります。
「疲れたときにはこの本」「イライラしてきたらこの本」「気分が落ち込んだときはこの本」といった具合です。
これらのラインナップが揃えば、精神状態もある程度コントロ-ルできるはずです。
特定の時間、特定の場所に行けば、それぞれ状況に合った本が待っている・・・、これは十分にカッコよくて幸福な日々ではないでしょうか。
他にも、『カラマ-ゾフの兄弟』を通学・通勤時間にあえて限定して読み続けてみる。
この習慣は人生の貴重な思い出にきっとなります。
こういう日常を繰り返せば、精神は間違いなくタフになります。
そもそも本を読むこと自体、集中力を要する作業です。
それを一日の随所にちりばめれば、知性の持久力がついてきます。
ふだんの仕事に対しても、疲れを感じにくくなるのではないでしょうか。
(本をサクサク読む技術/中公新書ラクレ535)
本の読み方を自分流にデザインすることは人生を100倍楽しむことにも繋がります。
私もまず曜日ごとにテ-マを決めて読むようにしています。
月曜日は宇宙関連、火曜日は人体関連、水曜日は動物関連、木曜日は植物関連、金曜日は鉱物関連、土曜日曜は偉人の伝記というように・・・。
また、月曜日から金曜日の就寝前には「元気を養うための本」「本気を養うための本」「勇気を養うための本」「根気を養うための本「やる気を養うための本」をセレクトして15分間読むようにしています。
さらにまた、読み方も「熟読」から「溶読」、そして「輝読」というワ-ドを自分なりに設定して楽しんでいます。
ところで、様々なジャンルの本を同時に読むと頭が混乱してくると言う方がいますが、実はそれを続けることによって、だんだんと頭が整理されてくるようになり、リンク力も強化され、自己の創造力の扉が開かれてゆくようになるわけです。
読書は誰でも気軽に出来る自己投資の一つです。
著者の方が何年も思索経験されて得た英知がたった1000円程度の投資で得ることが出来るのです。
もっともっと有効活用していきたいものです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。