相手を感激させるほめ方
植西聰氏(心理カウンセラ-)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・
大きな仕事を成功させたり、何かすばらしいことをなしとげた人に、あなたならどんなふうに声をかけますか?
「おめでとう。すごいじゃない。あなたならできると思った」とたたえてあげるよりも、もっと相手を感激させるほめ方があります。
それは、その人が成功を手に入れるために苦労した過程をほめてあげることです。
たとえば、ある男性が学生時代からずっとつづけていたスポ-ツの大会で、優勝したとしましょう。
「おめでとう。よかったね」のあとに、こうつけくわえるのです。
「仕事をしながら、厳しい練習をつづけてくるのは大変な苦労だったでしょうね。
それなのに、人一倍仕事もがんばってきたあなたは、本当にすごいわ」
こう言われれば、あなたが練習と仕事を両立させた苦労を見ていてくれたという事実に、彼は感激するでしょう。
仕事で好成績をおさめた場合も同じです。
たとえば支店で最高の成績をおさめた先輩の営業マンには、こんな言い方をします。
「年間100件の契約をとったそうですね。
それって、週に2件の契約ということですよね。
2~3日に1件ですよ。
毎日、仕事仕事で気が休まることがなかったんじゃないですか?
その緊張感をたもって仕事に打ちこむ精神力はすごいと思います。
先輩を目指して私もがんばりますね」
結果だけではなく、“がんばりの過程を評価する発言”は、相手に強いインパクトを与えるのです。
(話し方を変えると「いいこと」がいっぱい起こる!/王様文庫)
著者の植西聰氏は言います。
「言葉にはすべてを創造していく力があるのです。
あなたは毎日、数えきれないほどたくさんの言葉をつかっています。
言い方一つで人から好かれたり、頼みをきいてもらえたり、チャンスを逃したり毎日話す言葉のパワ-が、あなたのまわりの人を動かし、あなたを変え、あなたの未来をつくっていきます。
ですから話し方をちょっと変えるだけで、未来は大きく変わります」と・・・。
どんな伝え方をしたら相手がより一層喜んでくれるのか・・・、このことを常に頭に置いて会話をしている人はとても素敵な人です。
そんな人たちは「こんな褒め方をしてくれたら嬉しい!」「こんな言葉がけをしてくれたら一発でファンになっちゃう!」というようなことを日々考えています。
そしてこの自分の発する言葉の積み重ねが良運を引き寄せることを知っています。
日々の会話の一つひとつが自分の未来を形作っていると考えると、会話もおざなりに出来なくなります。
話し方を変えるのにお金はまったく必要ありません。
素敵な言葉を使って、鮮やかに伝える技術・・・、日々鍛練していきたいものです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。