思いやりを忘れない
デビット・ニ-ブン氏(社会学博士)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・
人助けはその人のためになるし、自分のためにもなります。
よいことずくめですから、日頃から周りの人たちによく注意して、できるだけ援助の手を差しのべましょう。
まず、あとからくる人のためにドアを開けて待つのを習慣づける、といった小さなことからはじめましょう。
思いやりのある行動一つで、周りの人をよろこばせ、また自分自身への満足度を高めることができるのです。
合衆国北東部から中西部へ移ってきたステイシ-は、すぐさま中西部の人はたいへん運転マナ-がよいことに気がつきました。
道が混んでいるため駐車場からなかなか出られず困っていたとき、目の前は1キロ半もの渋滞が続いているというのに、わざわざ道を譲ってくれたのです。
それ以来、ステイシ-も駐車場から出てくる車に道を空ける習慣を身につけました。
この土地のやさしい生き方が気に入ったからですが、お陰でまもなく、忘れられない大きな恩恵を受けることになりました。
ある日、いつものように道を譲ったステイシ-は、しばらくしてエンジン音に異常を感じ、しかたなく車を路肩へ寄せました。
すると、先ほど道を譲ったドライバ-がそれに気づいて、あとについて路肩に車を寄せてくれました。
その男性は車から降りてくると、「どうかしましたか?」と声をかけ、手早くステイシ-の車を点検し、ガソリン切れが原因であることを見つけてくれました。
そしてガソリンスタンドまで走れるだけのガソリンを分けてくれ、「人家がまばらなこの地域で、人に会うのはうれしいものだ」といったのです。
ステイシ-は男性に電話番号を教え、1年後、2人はめでたく結婚しました。
(ハッピ-な自分になれる100の魔法/文香社)
著書の中にもありますが、利他主義的行動のレベルが上がるのに連動して、人生に対する満足度が24%まで上昇することがわかってきたようです。
ところで見知らぬ人たちに対しても喜ばれる存在になるということ・・・、これはとても素晴らしいこと・・・。
家を出たら「今日すれ違う見知らぬすべての人たちに幸せと豊かさがもたらされますように」と祈る。
率先して道を譲る、席を譲る、駅などで重い荷物を持っているお年寄りがいたら変わりに持ってあげる。
突然の悪天候を想定して、見知らぬ人のため用の折りたたみ傘を常に持ち歩いておく。
車を運転している時など、土砂降りの雨の中を歩いている人を見かけたら、「乗っていきませんか」と声をかける。
飲食店に入ったら店員さんに「あなたの接客に感動しました」と言ってチップを感動的に渡す、そして店員さんが後片付けしやすいようにして店を出る。
自動販売機で飲み物を買ったら次の人のために釣銭受けに50円置いておく・・・などなど。
常日頃からどうしたら喜んでもらえるかを考え、それらを行動に移していく・・・。
そうすると毎日が自然とワクワクしたものになってきます。
そして一人ひとりが、見知らぬ人を単なる他人だと思うか、それともこの時代を共に生きる仲間だと考えるかで未来も大きく変わってくることでしょう。
喜びの連鎖の始まりはまずは自分から・・・。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。