コメント力
齋藤孝氏(明治大学文学部教授)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・
もともと私は、うかつな人間なので、不用意に発言することが多く、いたずらに自らを、窮地に追いやってばかりいた。
「うかつな一言」の代わりに「気の利いた一言」を言えていたならば、ずいぶん人間関係もうまくやれていただろうと思う。
それもこれも、言葉を発する前に一度反芻する習慣を持たなかったからだ。
これを言ったらどうなるか、これを言ってどんなメリットがあるのか、を考えれば、発言はコメントへと進化したはずであった。
ほめ方や批評の仕方も、気をつけていると少しは上達していく。
コメント力という観点をもってテレビや世間を見ていると、コメントのうまい下手がわかってくる。
「とりあえず当たり前のことだけは言うなよ」と自戒している。
(コメント力/筑摩書房)
この著書の中にはコメント力を鍛える方法がいくつか紹介されています。
例えば、テレビドラマや映画などを見た時、そのテレビドラマや映画に対する1行コメントを考えるというもの。
「良かったね」とか「面白かったね」というありふれた表現を使わずに、如何に1行で表現することが出来るか・・・。
さらには、皆で食事に行った時など、「おいしい」という言葉を使わずに味を表現するというもの。
おいしいを如何に表現するか、もしくはまずかったとしても、笑いに変えてしまうコメントが言えたらいいでしょう。
他にも立ち位置を変えてコメントを考えるというもの。
ある事象に対して素人としてコメントするのか、専門家として意見するのか、他人としてコメントするのか・・・、というように自分の立場を様々に変化させて考えてみる・・・。
他にも会社の会議などにおいても、また、上司から意見された時でもあらかじめ自分なりに効果的なコメントを前もって考えておくというのも面白いでしょう。
上司を驚かせるコメント、深く考えさせるようなコメントを用意し、自由自在に使いこなせるようにしておく・・・。
コメント力・・・、大いに磨いていきたいものです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。