起業は究極の遊び

すべての顧客&社員&取引企業が輝くことの出来る「日本で一番大切にされる会社」「社会にとってかけがえのない会社」「地域にとってカッコいい会社」を創造するためのヒント。 さらには、会社にとって、社会にとってかけがけのないビジネスパ-ソンになるためのヒントのおすそわけ!

「きれいごと→繁栄→きれいごと」

山路敬三氏(元キャノン社長)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・

「きれいごと」をいわなくなった企業は競争には勝てない・・・。

企業にとっての「きれいごと」とは「当社はお客さまのために、環境のために、社会のためにこんなに考えてやっています」といったことであろう。

これをいわなくなった企業はどこかで馬脚をあらわして「汚いこと」が見つかってしまった企業か、あるいは本業がうまくいかなくて「きれいごと」をとてもいえなくなった企業であろう。

そういう企業のトップに限って責任を取らないものだ。

したがってステ-クホルダ-からは見放されて、競争にはとても勝てない状況になる。

この反対に、トップが身の丈にあった「きれいごと」を公表し、自信を持ってそれを遂行し達成する。

このようなトップの姿勢は従業員に伝わり、このような会社のイメ-ジを消費者は敏感に感じて、会社は繁栄することになる。

会社の業績が良くなれば「きれいごと」に一層磨きがかかり、消費者のブランドロイヤリティも一段と高まることになろう。

このような[きれいごと→繁栄→きれいごと]のサイクルが私のいう繁栄の輪である。

この輪を回しながら輪を大きくして栄えていく企業が競争の場で最強力な企業といえよう。

(GOODNESS~「良い」会社になる「良い」会社にする/日本プラントメンテナンス協会)

時折、きれいごとだけでは売上は上がらない、儲からないという声を聞きます。

ある程度のごまかしはしょうがないというわけです。

お客様の体を損なう恐れがあることがわかっている、または二次的な損害を与える可能性があることがわかっている・・・、でも会社が生き残っていくためには、自分が食べていくためにはしょうがない・・・。

今はどうかわかりませんが、かなり前は大手企業であっても、自分が働いている会社の商品は食べない、使わないという人たちが結構見受けられました。

自分が食べていくためには少々の他人の犠牲はやむを得ないというわけです。

残念ながら今でもこのような発想を持つ経営者、社員は確実に存在します。

戦時中ならともかく、今の時代にまだこのような発想があること自体、理解に苦しみますが・・・。

ここで確認しておきたいのですが、自分の中に「きれいごと」がないと、仕事に誇りを持つことが出来るようになりません。

ましてや子供に胸を張って自分の仕事について語ることなど出来ないでしょう。

経営コンサルタントの杉井保之氏の言葉に、「良い会社とは、良い生き方をする人の集まりである」という言葉があります。

まさに会社とは「きれいごと」を実践する集団といえましょう。

「きれいごと→繁栄→きれいごと」・・・、このサイクルを着実に大きく回していきたいものです。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。