起業は究極の遊び

すべての顧客&社員&取引企業が輝くことの出来る「日本で一番大切にされる会社」「社会にとってかけがえのない会社」「地域にとってカッコいい会社」を創造するためのヒント。 さらには、会社にとって、社会にとってかけがけのないビジネスパ-ソンになるためのヒントのおすそわけ!

「ない」と思ったところが「ある」ものを探すスタ-ト

安野侑志氏(紙芝居師)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・

物事がうまくいなかいとき、どうしても「足らないもの」にばかり目が行ってしまう。

自分が元から持っている財産に気付きもしない。

自分に欠けているものばかりを埋め合わせようとして、結果、体力を消耗してしまうのだ。

俺の場合、紙芝居という商売が軌道に乗るまで、「ないもの」といえば、常に資金だった。

紙芝居を営むには、それなりに費用がかかる。

資金さえあれば、あんなこともこんなこともできるのに、と思うことが何度もあった。

どうやって資金を集めたらいいのだろうか、ということばかりが気になってしようのない時期もあった。

そんなとき俺は、ない資金をねだるよりは、今、自分にあるものを考えよう、というところに立ち返ることにした。

考え始めると、俺には豊かな財産がたくさんあることに気付いた。

これまで作り上げてきた数え切れないほどのオリジナル画劇がある。

誰にも負けないアイデアの在庫がある。

一瞬にして、子供たちを引き込む話術がある。

これまで、当たり前になりすぎていて気付いていなかったことばかりだった。

資金がないということは、やりたいことをあきらめる理由にはならない。

俺にとって、今あるものをどうやって活かすか、ということの方が前に進む上で重要だったんだ。

資金がないと言っていたときよりも、今できることの範囲が広がったように感じたんだ。

「ない」というのは、決してネガティブなことじゃないとさえ思う。

「ない」と思ったところが「ある」ものを探すスタ-トになる。

満ち足りているときよりも、「ない」ということが、もっと言えば痛みを伴う「ない」状態の方が、新しいものを生み出す強い原動力になるのだ。

「ない」状態のときは、それこそハングリ-精神いっぱいの状態だ。

目指すべきゴ-ルがあれば、「ない」状態がエンジンにだってなる。

(世界一の紙芝居屋ヤッサンの教え/ダイヤモンド社

何か事を起こそうという時、必ずといっていいほど出てくるのが資金の問題・・・。

そんな時、資金がないからムリだという捉え方もありますが、資金がないから資金を集める技術を自ら編み出し、磨き上げる絶好の機会であると捉えることも出来ます。

今「ない」ということは、不幸なことなどではなく、自分の中に既に存在する想像力と創造力を駆使し、新たな能力を開発するための機会・・・。

ですから「ない」ものが多い人ほど、むしろツイてると言えましょう。

また、「ない」と思っているということは、今までただ単に「自分は持っていない」&「自分にはない」という思考を選択してきただけで、これからは「自分は持っている」&「自分にはある」という思考を新たに選択しても良い・・・。

私たちは「出来る自分」を選択する自由もあるし、「出来ない自分」を選択する自由もあります。

そして「自分にはある」という思考を選択する自由もあるし、「自分にはない」という思考を選択する自由もあります。

どちらでも良い・・・。

フォ-ド・モ-タ-の創業者であり、自動車で巨万の富を築き自動車王と呼ばれたヘンリ-・フォ-ドは次のような言葉を遺しています。

『あなたが「できる」と思おうと「できない」と思おうとどちらも正しい』と・・・。

この瞬間、あなたはどちらの思考を選択しますか?

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。