コップ1個の営業にも知恵を絞れ
高城幸司氏(株式会社セレブレイン代表取締役社長)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・
同じ営業マンでもこんなにも売り方が違うのか?
ここが売れる営業マンと売れない営業マンの分かれ目の一つなのだと、強く感じたことがありました。
それは、若手営業マンの研修を社内で企画したときのことでした。
「あなたなら、この商品をどのように営業するか?」をテ-マに、いままで扱ったことのない商品をいかにお客さまにうまく案内できるかを研修するものでした。
営業マンとしての創造性が試されるといってもいいロ-ルプレイングでした。
まず「コップ」を課題に、三人の新人営業マンがロ-プレをしましたが、「これが同じ商品のロ-プレなのか!」と驚くほど違っていました。
ちなみにロ-プレの設定は、私がある大手住宅設備メ-カ-の総務部長役で、営業マンはなんの変哲もないコップを売り込みに来たことにしました。
一人目の営業マンは、私に向かって「部長、このコップは軽くてもち運びに便利です。通勤かばんの中に一つおもちになったらいかがですか?」と、私個人の携帯用に紹介をしました。
二人目の営業マンは「このコップに御社のマ-クを入れて、営業マンのお客さまへの訪問グッズとしてみませんか?」と、販促用での提案をしてきました。
最後の三人目は「御社の洗面所関連の製品に、このコップをセットで付けてみてはどうですか?洗面所にコップは必要です。企画商品として、ぜひわが社のコップを使ってみてください」と、多少無理もありますが、他社の販路でまとめて売ろうとしたおもしろい企画でした。
コップのように一見すると簡単な商品こそ、実は営業がたいへんなことがよくわかります。
見た目がなんの変哲もなく、機能もシンプルな商品ほど、営業マンの腕の見せどころです。
どんな場面で、どんな役に立つのかといった活用イメ-ジの提案で、売れ方が大きく変わります。
お客さまがどんな活用方法で使うと便利なのかを知恵を絞ってしっかり考えてみましょう。
(リクル-トのトップ営業マン日記/中経文庫)
セ-ルスパ-ソンの仕事とはモノを販売し、お金を儲けること・・・。
販売するためには自分の扱う商品の様々な用途を考えておく必要がある・・・。
1つの用途だけではなく、2つや3つ、いやいや20や30の用途を考えておけば大きな売上に繋がっていくことでしょう。
新たな用途のアイデアを得るためには日頃からのトレ-ニングが必要ですが、そのトレ-ニングとして、今自分が扱っている商品を全業界及び全業種に売り込むためにはどうしたらいいだろう?という質問を自分自身に投げかけてみてもいいでしょう。
また小学生に、中学生に、高校生に、大学生に売るためにはどうしたらいいだろう・・・、さらにまた、限定的に30代の女性に売るには、50代の男性に売るにはということを考えてみてもいいでしょう。
このように考えていくと、売上の用途を考えるということは商品の様々な魅力を引き出すこととも言えるでしょう。
そうなると商品だってきっと嬉しくなるに違いありません。
だから売上という形で恩返ししてくれる・・・。
どうしたら商品を喜ばせることが出来るか・・・、常に考えていきたいものです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。