「君たちの給料はなんぼや」
松下幸之助翁(現パナソニック創業者)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・
松下幸之助は、若い社員などと接する機会があれば、よくこう尋ねた。
「君たちの給料はなんぼや」
大体、正直な答えが返ってくる。
「その金額で満足してはるか」
満足の者もいれば、不満を示す者もなかにはいる。
幸之助はこう言う。
「なんぼでももらいたい気持ちはようわかる、けど君たちはまだ若い。
たとえ今の給料が不満であっても、自分の心の中ではその倍くらいの働きをしていると思っても、その分は“社会銀行”に預金したと思いなさい。
やがてそれが、大きな利息がついて自分に戻ってくる。
その我慢ができるかできないかで、君たちの将来は大きく変わってくるんや」
社会に貸しをつくる。
それがのちに自分に戻ってくる。
幸之助は、社員の働きと給料の関係について、こうも言っている。
「仮に給料が10万円なら最低でも30万円の利益を稼がなあかん。そうでなければ会社には何も残らない。自分に30万円の働きがあるかどうか、自問自答する必要があるな」
会社員という立場は、もちろん様々な制約はあるかもしれませんが、考えようによってはとても魅力的な場所と言えるでしょう。
なぜなら社員はオフィスの家賃など支払う必要はないわけですし、また、電話代やその他の通信料も会社が負担してくれます。
さらには新規事業など、会社のお金を使わせてもらうことも出来るのです。
で、失敗しても個人的に借金を背負い込むことはまずありません。
会社員というのは本当に恵まれているのです。
でも何といっても最高なのは会社の看板が無料で使いたい放題ということでしょう。
これが自分で起業したとなると、全部自分持ちなのです。
社員さんの中には、出来るだけ楽をしてより多くの収入を得たいと思っている人もいるようですが、このような人は人体で例えるならガン細胞のような存在なのかもしれません。
自分の給料の不服を主張する前に、自分が会社にしてもらっていることを考えてみた方が良いでしょう。
また、自分が会社に対してどのような貢献をしているのか?自分は一体、給料以上の仕事をしているのか?と自問自答してみることも時には必要でしょう。
あなたは会社にとって本当に必要な存在ですか?
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。