起業は究極の遊び

すべての顧客&社員&取引企業が輝くことの出来る「日本で一番大切にされる会社」「社会にとってかけがえのない会社」「地域にとってカッコいい会社」を創造するためのヒント。 さらには、会社にとって、社会にとってかけがけのないビジネスパ-ソンになるためのヒントのおすそわけ!

「1000円で人を最高に幸せにする法」を考えてみよう

香取貴信氏(香取感動マネジメント代表)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・

「これから、みなさんに大切な人にあげるプレゼントを考えてもらおうと思います。

まずは、プレゼントを贈る相手を考えてみてください。

使ってよいお金は一人1000円です。

この予算内で、大切な人が喜ぶプレゼントを考え、3時間以内に実際に買ってきてください」

これは以前に私が勤めていた会社で、サ-ビスマインドを高めるために行っていたフィ-ルドワ-クです。

3時間後、いろいろなプレゼントが集まりました。

そのなかに、私の心を熱くさせる「感動のプレゼント」がいくつかあったのでご紹介しましょう。

「うちの母にあげるプレゼントです」といって、ガ-ベラという花の球根を4つ買ってきたのは、北海道出身の男性。

30代後半の人でした。

「なぜ、球根を選んだんですか?」

そう聞く私に、その人は、「“なかなか帰れなくて、ごめんね。お盆には帰るから植えて育てておいてね”っていう手紙といっしょに、このうちの3つを送ろうと思ったからです」

「えっ!?でも、なんで3つなんですか?」

「これは内緒ですけど、一つは僕が自分のうちで育てます。

それで、夏に帰るときに鉢植えにして持っていき、夜に母が寝ているうちに、3つの鉢植えにその一つを足して4つにしておくんです。

もちろん、手紙も添えておきますよ。

“じつは、僕もあのときガ-ベラの球根を一つ育てていたんだよ。

これで、全部そろったね”って。

母はきっと驚くだろうな」

この話を聞いたとき、その人のお母さんに対するやさしさ、たった1000円の球根に託した熱い思いに思わず胸が熱くなりました。

(他の店が泣いて悔しがるサ-ビス/三笠書房

香取貴信氏は言います。

『10万円、20万円のプレゼントであれば、商品そのものの魅力で相手を喜ばせることもできるでしょうが、1000円という制約がつくと、これは「商品の魅力」より、こちらの「気持ちの魅力」で勝負しなければなりません。

そこで必要になってくるのが、「人を喜ばせるための創意工夫です」』と・・・。

ある年齢になって振り返ってみると気づくことがあります。

高価なプレゼントは意外と記憶の中から消えていて、どんなに安価なものであっても、贈り手の“喜んでもらえますように”という一途な思いがそっと寄り添えられている贈り物はいつまでも記憶の中にあるということを・・・。

時には1000円ではなく、0円で喜ばれることは何か、さらには50円、100円で感動させることは出来ないか・・・、ということを考え、お客様のための“与える力”を引き出していきたいものです。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。