「いつも新しい人」と付き合う
松浦弥太郎氏(暮らしの手帖編集長)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・
人と仕事をしていくときに、相手に自分と同じ働きを期待してはいけません。
「私はこのスピ-ドで書類を仕上げられるから、この人もできるだろう」これは勝手な思い込みであり、決めつけです。
人にはそれぞれ、その人なりのスピ-ドがあり、自分とは同じとは限りません。
僕はかなりせっかちなので、以前は自分のスピ-ドに追いついてこない人がいると、イライラして苦痛でした。
しかし、人はそれぞれ違うことを学んでからは、「待つこと」が自分の課題だと思っています。
仕事のスピ-ドはほんの一例で、人はみな、それぞれ違います。
自分にしても、他人とは異なる部分があります。
「自分は他人と、何が違うんだろう?」しばしば僕は、こう自問します。
その違いから目を背けないようにしています。
なぜなら、自分と人との違いとは、残念ながらよい意味での違いばかりではないからです。
単純に言うと、「私は人より仕事が速い」というのがよい違いなら、「私はせっかちで、人を焦らせる」という悪い違いもあるかもしれないのです。
自分と他人の違いを点検することは、人とのかかわり方を知るばかりでなく、自分を知ることでもあります。
それだけでも大いに意義がありますが、もう一歩、進めてみることもできます。
「自分のありよう」が見つかったら、毎日それを否定してみる。
たとえいいところばかりだと感じても、いったん自己否定し、常に自分を壊していく。
これこそ、新しい自分を発見しようとする試みであり、成長につながると感じます。
一般的に仕事が出来る・・・、つまり仕事をスピ-ディ-に正確に出来る人というのは誰が何と言おうと素晴らしい存在であると思います。
しかし、その現象に別な光を投げかけてみると、せっかちで人を焦らせるという面も見えてくる・・・。
このような視点は仕事を潤滑に進めていく上で極めて重要な点です。
また、自分と他人の違いを知るということは、相手にとって自分は何を与えることが出来るのかを知ることでもあります。
自分と他人の違いを知れば知るほど、人に喜んでもらえるための視点を数多く持つことになります。
さらに自分と他人を比較して、一見優れているかもしれないと思ったヶ所でも自己否定して細分化して自分を見つめてみる・・・。
このように、視点を数多く提供出来る人が「新しい人」とも言えるでしょう。
松浦弥太郎氏のようにいつでも新しい視点を提供出来る「新しい人」でありたいものです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。