起業は究極の遊び

すべての顧客&社員&取引企業が輝くことの出来る「日本で一番大切にされる会社」「社会にとってかけがえのない会社」「地域にとってカッコいい会社」を創造するためのヒント。 さらには、会社にとって、社会にとってかけがけのないビジネスパ-ソンになるためのヒントのおすそわけ!

バラダイムシフト

リコ・ドゥブランク氏(ザ・リッツカ-ルトン東京 総支配人)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・

 

バラダイムシフト

今までの既成概念で、

“ホテルはこうあるべき”

“サ-ビスはこうあるべき”

と言われていることを覆したい。

最初は誰も信じてくれなくても、

それをスタンダ-ドに変えていくのです。

 

コペルニクスガリレオの時代、つまり四○○~五○○年前の話ですが、その当時人々は「地球は平坦である」と考えていました。

だから、船で旅をするときにあまり遠くへ行くと地球の端が滝になっていて、そこから落ちてしまうと信じていました。

しかし、みんながそう信じているところに、コペルニクスガリレオは「いや、違う。地球は丸い」と異論を唱えたのです。

それを聞いた人々は、「そんな馬鹿げた話はない。彼らは頭がおかしい」と口を揃えて言ったといいます。

教会が非常に強い権力を持っていた時代でしたから、教会の主張に抗った彼らは非難され、ひどい扱いを受けました。

しかし時が流れ、いつしか誰もが「地球が丸い」と信じて疑わぬようになり、それが通説となっていきました。

そして、安心して航海できるようになったと同時に、まだ見ぬ“地球の裏”という世界に人々の興味が喚起され、コロンブスの新大陸発見などの功績がもたらされたのです。

これこそがパラダイムシフトです。

今まで誰も想像しなかったようなアイデアをひねり出し、それがいつしか認められ、世界的なスタンダ-ドになっていく。

さらには、それが新たな可能性を生み、チャンスを広げる。

そんなことを、自分の仕事でもしていけないかと常に考えています。

人は、自分でも気が付かないうちに既成概念に縛られ、それを越えることを恐れたり、越えた人を非難したりするものです。

しかし、それを越えないことには、斬新なものを作ることはできませんし、作り手の視野も受け手の視野もそれ以上広がることはありません。

だから、一からものを作り上げるときは、新しい常識を作り出すチャンスですね。

「既成」がないので、自分流のスタンダ-ドを作りやすいのです。

私はこれまでに「10万円のオムレツ」や「一杯180万円のマティ-ニ」など、奇抜で個性的な商品を考え出してきました。

最初は「そんな高い商品は売れっこない」と周囲からは反対されましたね。

ほかの人が考えもしなかったことを考えて、新しい常識をつくっていく。

これも、仕事の醍醐味です。

(情熱仕事力/オ-タパブリケイションズ)

今では笑い話かもしれませんが、以前は皆「地球は平坦である」と考えていた時代がありました。

誰が「地球は平坦である」と言い始めたのかは不明ですが、この考えが既成概念であった時代が確実に存在したことは間違いありません。

世間で言われている既成概念とは往々にして誰かの考えであって自分の考えではありません。

私たちは時に誰かの考えに支配されてしまっていることに気がつかなければならないでしょう。

既成概念を破るとはある意味、自分の考えを持つことでもあります。

時には常識、既成概念を大いに疑ってみることが必要でしょう。

さらにひっくり返してみるというのもいいかもしれません。

仕事においても業界特有の常識、既成概念というものがありますが、これからの時代はこれらをどれだけ打ち破っていくかが問われているような気がします。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。