常に「当事者意識」を持つこと
山元賢治氏(伝説の元アップル・ジャパン社長)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・
これから世界へ出て世界と戦う若者には、日本人であるアイデンティティを強く持って、representativeという意識、つまり国を代表している意識や会社を代表している意識を持ってもらいたいと思います。
気に食わないところがあるのなら、自ら変えていくべきです。
自分の考えを持って、自分の意志で活動していることを宣言してください。
今、日本は政治や経済において、かなり危機的な状況になってきていることは事実ですが、岐路に立たされている日本を復活させるためにも、我々はもう他人任せにしていてはダメなのです。
そのためにも、誰もが日本の代表者という当事者意識を常に持つようにすべきです。
国を代表しているというのが大きすぎるなら、身近なところからでも意識は変えられます。
東京に住んでいるなら東京の代表として生活し、地方から上京しているなら地方の代表という意識を持つようにしてください。
外で会社の悪口や家族の悪口を言うなんていうのは、もってのほかです。
自分こそがマネ-ジャ-だ、○○家の代表だという意識と責任を持って生きていきましょう。
すべては自分とつながっているという意識を持って、自分で判断し、責任もとる覚悟を持つこそが、グロ-バル時代には何より必要なのです。
(「これからの世界」で働く君たちへ/ダイヤモンド社)
仕事において“自分は会社を代表しているのだ”という意識を持って仕事に臨んでいる人はどのくらいいるでしょう。
きっととても少ないことでしょう。
やはり昨今の企業の不祥事というものは、会社の全社員に“自分は会社の代表である”という意識が欠如してしまった結果なのかもしれません。
“自分は会社の代表である”という考え方を受け入れると、おのずと責任感が増し、当事者意識を持てるようになります。
問題を見て見ぬふりをしなくなります。
さらに自分の部署がその他の部署とどのような関りがあるのかを調べ、そして今自分が本当にやらなければならない仕事が見えてくることでしょう。
そうです。
“自分は会社の代表である”という考え方を受け入れると、一番大切なことを見失わないようになるのです。
これからの時代、“自分は会社の代表である”という意識も必要ですが、それだけではなく、一家の代表者として、また自分が住んでいる地域の代表者として、さらには日本の代表者としての意識も常に持ち続けていきたいものです。
このような意識を持つ人がまた一人またひとりと出てくることによって、確実に世の中は良くなっていくことでしょう。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。