起業は究極の遊び

すべての顧客&社員&取引企業が輝くことの出来る「日本で一番大切にされる会社」「社会にとってかけがえのない会社」「地域にとってカッコいい会社」を創造するためのヒント。 さらには、会社にとって、社会にとってかけがけのないビジネスパ-ソンになるためのヒントのおすそわけ!

文章化⇔図式化

齋藤孝氏(明治大学文学部教授)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・

文章でつらつらと書かれているものや誰かが話した内容などを、一枚の図式にできる。

逆に、図化されたものを見て、文章にまとめたり、人に解説したりすることができる。

この両方が双方向で行き来できるようであれば、かなり細やかなところまで理解できているといえるだろう。

水陸両用エンジンにヴァ-ジョンアップしたようなものだ。

なかには、図化するのは得意だが、言葉や文字に置き換えることができないタイプの人もいるし、文章にしたり、説明したりするのはうまいが、それを図化できないタイプの人もいる。

図化できないようだったら、その事柄についての知識が頭の中で本当に整理されてはいないのだ。

図だけはできるが、言葉で説明できないのなら、それはただ思いつきで描いた図にすぎない。

そう判断される。

これはどちらか一方だけができるわけでは、真の理解とは言えない。

だが、これも練習で鍛えられる。

じつは、私はこれを私塾で子どもたちにも実践している。

この手法を取り入れると、子どもの理解度がはっきりわかる。

算数の問題でも、問題を解ける子というのは、間違いなく、言葉で説明ができる。

問題は解けるが説明できないという者はいない。

言葉でそれを説明できない子は、なかなか問題が解けない。

式を解けないというよりは、その式と式のあいだの論理を言葉で埋められないのである。

算数や数学も、かなりの部分が言語能力だといえる。

これは算数のみならず、様々な学科にも通用しうる理論だと考えている。

これは勉強法の基本として、もっと広く認知されるべき方法だろう。

(三色ボ-ルペン情報活用術/角川oneテ-マ21)

曖昧な理解から完全な理解へと移行するために、文章化⇔図式化の手法を利用する・・・。

私もこれはとても素晴らしい方法であると思います。

ところで、私の知人の社長さんで、この図式化が見事な方がいらっしゃいます。

私がつらつらと話をし出すと、その方は、「椎名さんが言いたいことはこういうことですよね」とA4のコピ-用紙をおもむろに取り出して図式化して答えてくれるのです。

また、仕事上の悩みなどを相談しても、これもまた見事に図式化して答えてくれるのです。

そして、最後にそのコピ-用紙を手渡されます。

絶妙なキャッチコピ-も添えられて・・・。

これは聞き手である私にとって非常にわかりやすいばかりではなく、自分の気持ちをもわかってくれた・・・、という安心感のようなものを与えてくれます。

私たちは日々の仕事の中で、ある事柄に対して、「それはわかっているよ」などと言いますが、本当にどれほどわかっていることか・・・。

わかる・・・、理解するということに関しても様々な度合いがあるように思います。

漠然とした理解、曖昧な理解ではなく、完全な理解を目指していくためにも文章化⇔図式化の技術・・・、大いに鍛練していきたいものです。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。