起業は究極の遊び

すべての顧客&社員&取引企業が輝くことの出来る「日本で一番大切にされる会社」「社会にとってかけがえのない会社」「地域にとってカッコいい会社」を創造するためのヒント。 さらには、会社にとって、社会にとってかけがけのないビジネスパ-ソンになるためのヒントのおすそわけ!

仕事は、最高に楽しい。

中谷彰宏氏(作家)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・

仕事を楽しんでいる人は“軸のある人”です。

軸がブレブレになると、仕事は面白くなくなります。

軸を見つけるには、まず圧倒的な量をこなすことです。

量をこなすうちに、軸が見つかってきます。

「軸が見つからない」と言っている人は、軸が見つかったら量をこなそうと考えています。

これは勘違いです。

軸のある人は、軸が見つかってから量をこなしたのではなく、量をこなしたから軸が見つかり、仕事がますます面白くなっていったのです。

まずは、面白いかどうか考える前に、圧倒的な量をこなすことが先です。

仕事が面白くないと言っている人は、まず量にうんざりしています。

仕事は、肉体勝負です。

デジタルの時代になればなるほど、肉体勝負になります。

たとえば、締め切りの迫った原稿を書かなければいけないのに、パソコンの調子が悪い。

短い原稿ならまだしも、長い原稿ならどうするか。

そんな時、肉体勝負できる人は強いのです。

パソコンが動かないなら、手で書けばいいからです。

これまで、どれだけの量を手書きしてきたかで、勝負は分かれます。

ちなみに私は、まったく平気です。

私の1冊目の本は、全部手書きでした。

下書きで400字詰め原稿300枚。

清書すると、2倍の600枚になりました。

そして、その原稿を4度書き直しさせられました。

計2400枚です。

しかし、これがいい特訓になり、たくさんの量を手書きするという作業が、怖くなくなったのです。

私が博報堂に入社し、CMプランナ-になるための試験で出されたお題は「『父の顔』をテ-マに300字で文章を書く」というものでした。

私は一晩で30本書いて、提出しました。

それを見た試験官が言ったのは「面白い」「面白くない」ではなく「全部、お前が書いたのか」ということでした。

これが私にとって最高の賛辞だったのです。

CMプランナ-になってからは「明日までに、この商品のコピ-を300本書いてこい」と言われました。

すでに、夜です。

でも私は、一晩で500本書きました。

師匠からは「読んでいるだけで、手が疲れるやないか」と笑いながら言われました。

これが、私の狙いの一言だったのです。

肉体勝負で強い人は、デジタルの時代になるほど、仕事が面白くなります。

(仕事は、最高に楽しい。/第三文明社

「仕事を面白くするためには面白くなるまでやめないこと」という言葉があります。

面白くなるまでにはまず量をこなさなければなりません。

もちろん最初のうちはその量に圧倒されて“めんどくさい”と感じることもあるでしょう。

しかし、この“めんどくさい”という思いも、しばらく我慢して量をこなすうちに次第に薄らいできます。

“楽しい”という思いは“めんどくさい”という思いのすぐ裏側に隠されているようです。

まずは自分自身も他人もびっくりさせるぐらいの量をこなすこと・・・。

上司に改善報告書を求められたら1つの視点からではなく、30の視点から文章を紡いでみてはどうでしょう。

また、あなたがコンサルタントであるとしましょう。

クライアントから売上アップについて相談されたら、3パタ-ンの計画書などではなく、30パタ-ンの計画書を用意してあげてみてはどうでしょう。

“仕事が楽しくてやめられない”・・・、そんな自分を1日でも早く作り上げていきたいものです。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

正解主義

立花貴氏(事業家・漁師)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・

藤原和博先生は、今の時代の「正解主義」に対してとても危機感を持っている。

こどもから大人まで、全員が「正解」を求めたがっているというのだ。

たしかに、僕も震災後に「間違いたくないから判断しない」という大人たちにたくさん遭遇した。

日野皓正さんに「ドラムを叩いてごらん」と言われて、「どうやって叩くんですか」と聞いたこどもも、正解主義を象徴していた。

受験中心の教育の弊害かもしれない。

「正解はない、自分で考えるのが大切だ」と、こどもたちに言葉で伝えるのは難しい。

学生時代には、先生や親が正解を教えてくれるかもしれないが、社会人になったら、常に正解がない中で仕事や生活をしていかなくてはいけない。

「正解がわからないから、やらない」という選択肢ばかりとっていると、新しいものは何ひとつ生まれない。

今までの歴史の中で、人間はいろんなチャレンジをして、失敗しながら進化してきたはずなのに、いつのまにそれを忘れてしまったのだろう。

漁師は、若い人にやり方を教えない。

自分がやるところを見せて、勝手に覚えさせる。

だからロ-プの結び方ひとつとっても、人によって違う。

荷降ろしするときにも、皆の動きにはムダがない。

重い物をなるべく持たないように、腰を痛めないよう、無駄な力をかけないよう、次の荷物を置きやすいようにする。

自分のほうの作業が終わっても、別の人の作業がたまっていたら、何も言われなくてもそれを手伝う。

その場に適した動きをするというのは、経験の中で培われてくるものだ。

そして、相手を思いやる気持ちから自然に生まれるものだ。

(心が喜ぶ働き方を見つけよう/大和書房)

立花貴氏は東京で会社を経営していましたが、東日本大震災直後、お母さんと妹さんの安否確認のために仙台へ・・・。

そしてすぐに東京へ戻るつもりでしたが、現地で10万食の炊き出しを行うことに・・・。

その後、石巻市雄勝(おがつ)町を中心に支援活動にあたり、人生の針路を転換して事業家兼漁師になった人物です。

雄勝で日本の新しい町づくり、新しい漁業に取り組んでいる次世代のリ-ダ-でもあります。

ところで私たちは往々にして正解は一つであるという認識を強く持っています。

この認識が強過ぎると、何か行動を起こすにも恐怖が先に立ってしまい、新たなことにチャレンジ出来なくなってしまいます。

さらには視点が目先にのみ集中し、長期的視点も妨げられてしまいます。

これによって依存傾向が強くなってしまう・・・。

これは学生時代、受験勉強等により、一つの正解を求める訓練を長い間積み重ねてきてしまった弊害であるのかもしれません。

その結果、正解は一つであるという信念を強めることになってしまった・・・。

しかし、社会に出ると正解は何百とあります。

過去の根強い考え方を変えていくためには新しい考え方の意識的な積み重ねが必要でしょう。

正解は一つではなく、無限にある・・・。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

5分で1件のアイデアを見つける方法

ひすいこうたろう氏(天才コピ-ライタ-)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・

大学時代の孫正義さんは、あることに悩んでいました。

大学で勉強もしっかりしたいけど、お金も稼ぎたい。

しかし、アルバイトをすれば、今度は勉強がおろそかになる。

さあ、両立は可能なのか?

可能だって思えば、必ずその方法は見つかります。

そこで、孫さんが挑戦したのが「発明」です。

発明が実用化されれば1ヶ月に100万円以上の収入はあるだろうと考えたのです。

そこで、孫さんは最初に何をしたのかというと、なんと、アイデアが自由自在に思い浮かぶ方法から考えたのです。

そして、5分で1件のアイデアを見つけられる方法を「発明」します。

そこから生まれたアイデアが実用化されたのが、「音声付き電子翻訳機」。

これで、特許料1億数千万円のお金を手にして、このお金がソフトバンクを立ち上げるための資金となりました。

常識の枠をアッサリ飛び出して、アイデアを自由自在に生みだす方法とは、なにか?

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせである」ということ。

本+パソコン=電子書籍

携帯電話+パソコン=スマ-トフォン

既存の要素を組み合わせて、いままでになかったものをつくるのです。

孫さんがやっていた手法はこうです。

ステップ1:既存にあるものを3つあげる。

ステップ2:それぞれの要素を分解しながら組み合わせて、いままでにないものを作る。

具体的には、単語が書かれた数百のカ-ドから3つのカ-ドを引いてアイデアに結びつけるというもの。

孫さんはこの方法で、「一日一発明」を日課にし、なんと1年で250ものアイデアを生みだしています。

孫さんが発明した「音声付き電子翻訳機」とは、キ-ボ-ドで日本語を入力すると、その日本語の英訳文が音声として出力されるというもの。

当時は考えもしないような画期的な発明だったのですが、種を明かせば、「電卓」+「辞書」+「スピ-チシンセサイザ-」=「音声付き電子翻訳機」。

この3つの組み合わせで生まれたのです。

(常識を疑うことから始めよう/サンクチュアリ出版)

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせである」例はまだ他にもあります。

「鉛筆」+「消しゴム」=「消しゴムつき鉛筆」

「鉛筆」+「消しゴム」=「消しゴムつき鉛筆」

「アラ-ム」+「時計」=「目覚まし時計」

「潮の満ち引き」+「りんごが落ちる現象」=「重力の発見」(アイデアのヒントより)

先程の孫さんのように既存のものを2つ組み合わせて考えてみたり、または3つ組み合わせて考えてみることは誰にでも出来ることです。

本当にこれらを日課にすることが出来たら誰でも予期せぬアイデアを見つけることが出来るでしょう。

ちなみに孫さんは「音声付き電子翻訳機」というアイデアを得ましたが、エンジニアではないので創ることが出来ません。

そこでどうしたか?

「自分で創ることが出来ないのなら、その分野の第一人者に創ってもらえばいい」と、大学教授を一人ひとり訪ね歩いて協力者を探したそうです。

イデアを最終的に形にするには自分から打って出ていかなければならない・・・。

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真剣にやればやるほど、必ず行きづまる

白石豊氏(福島大学人間発達文化学類教授)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・

一般には一生懸命、真剣にやっていれば、必ずうまくいくと言われます。

ところが梶原老師は、そうは言われず、真剣にやればやるほど、必ず行きづまるというのです。

『壁というものはいくらでも突き破れるはずなのに、努力が不足しているから本当の壁のように感じてしまうのだ。

このような状態は、決して“窮した”とはいえない。

徹底してやれば、いくらでもぬけ出すことができる。

これに反して、真剣にやってもなおかつ破れないという壁にぶち当たる。これが禅でいう“窮する”ということであり、「一芸に秀でる者は百芸に通ず」という境地への関門なのである』と・・・。

「万事窮す」という言葉がありますが、本当の勝負はそこから始まるということなのです。

(心を鍛える言葉/生活人新書)

真剣に何かに取り組んでいればいるほど問題や悩みはつきものです。

そんな時、イライラや自己嫌悪、閉塞感もセットでついて来ます。

しかし、それも大きな視点から見れば順調にいっている証拠・・・。

たいていの壁は時には自分で押し方を工夫したりすれば倒すことが出来ます。

ところが、真剣にやってもなおかつ倒すことの出来ない壁は「一芸に秀でる者は百芸に通ず」という境地の関門であるといいます。

このようなことを知っているかいないかで後々の人生に大きな開きが出てくることでしょう。

たいていの人たちは困難や難関を目の前にするとすぐに諦めてしまいます。

しかし、困難や難関のすぐ後ろにはとてつもない大きなプレゼントが隠されているということを事前に知っていることが出来れば、すぐに諦めるどころか、嬉々としてその困難や難関に向かっていくことでしょう。

順調にいっているからこそ、問題や悩みが出て来るし、行きづまる・・・。

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部下がバカに見えて仕方ない人に

植西聰氏(著述家)に学ぶビジネスを輝かせるためのヒント・・・

「部下に接する一番の心得は、何もかも知っていて、何も知らないふりをすることだ」~大山巌

ある経営者は、「知っていても、知っていると言わない」ということをモット-にしていると言います。

「そのことについては、私も知っている」と言ってしまうと、部下はそこで話すのをやめてしまいます。

しかし部下は、実は重要なことをまだ話さないでいるのかもしれません。

へたに「知っている」などと言うと、その重要なことを聞き逃してしまいます。

ですから、その経営者は、自分がその内容を知っていようが、いまいが、部下の話を黙って最後まで聞き届けるのをモット-にしていたのです。

また「最後まで話を聞く」のは、部下に敬意を払うことにもなります。

話の途中で、「そのことは、もう知っています」などと口を挟まれたら、部下は気持ちを害してしまうかもしれません。

「知っていると言わない」ことには、そのような部下への配慮も含まれているのです。

(「足りないのは勇気だ」迷った時に読みたいリ-ダ-の名言/朝日新聞出版)

「知っていても、知っていると言わない」・・・、これは経営者にとって、または部下を持つ人間にとって忍耐の必要なことでしょう。

どうしても「それは分かっているから・・・」と言ってしまう誘惑にかられます。

経営者や上司の役割の一つに部下に気持ちよく働いてもらうというのがあります。

そのためには一人の人間として敬意を払う必要があるでしょう。

また、この姿勢は同時に部下の自己重要感を満たすことにもつながります。

あの人育ての名人である吉田松陰は、「周りに才能がない人がいないのではない。人の才能を生かせる人がいないのだ」

「自分の価値観で人を責めない。一つの失敗で全て否定しない。長所を見て短所を見ない。心を見て結果を見ない。そうすれば人は必ず集まってくる」というような言葉を遺していたらしいですが、まさに人を生かすための一番の心得は、「何もかも知っていて、何も知らないふりをすること」・・・。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

みんなの悩みをチャンスに変えろ

ティナ・シ-リング氏(スタンフォ-ド大学アントレプレナ-センタ-・エグゼクティヴ・ディレクタ-)に学ぶビジネスを輝かせるためヒント・・・

わたしは、授業である簡単な課題を出しました。

生活のなかで困っていることを、違う視点から見てもらうための課題です。

学生には、困っていることをひとつ挙げ、身の回りにあるモノ何でもいいからひとつ適当に選ぶように指示しました。

つぎに、どうすれば、そのモノを使って困っていることが解決できるか考えてもらいます。

当然ながら、学生が何に困っているのか、どんなモノを選ぶのかは、わたしは知りません。

首尾よく解決できるかどうかもよくわかりませんでした。

でも、ほとんどの学生が、適当に選んだモノを使って、なんとか問題を解決する方法を見つけ出したのです。

お気に入りの例を紹介しましょう。

アパ-トの引っ越しを考えている女子学生がいました。

大型の家具をどうやって運んだものか思案していました。

家具を動かせなければ、置いていくしかありません。

部屋を見回していたら、何週間か前のパ-ティ-で余ったワインの箱が目に入りました。

そこで妙案を思いつきました。

ネット上のコミュニティ・サイトに、「ベイブリッジの向こうのアパ-トまで家具を運んでくれたら、御礼にワイン一箱差し上げます」と書きこんだのです。

数時間もしないうちに、家具はすべて運び出されました。

部屋の隅で埃をかぶっていた残りもののワインが、貴重な通貨に化けたのです。

(20歳のときに知っておきたかったこと/阪急コミュニケ-ションズ)

この女子学生のアイデアは、日常生活の中で困っていることを、身の回りにあるモノを用いて解決する方法はいくらでもあるということを想い出させてくれます。

また、著書の中には他にも「手元にある5ドルを2時間で100倍にして増やす方法」、「クリップを使って、出来るだけ多くの『価値』を生み出す方法」といった課題に対して学生たちのユニ-クな行動が収められています。

何か新しいことを始めるには人、物、金、信用、実績がなければならないという考えは単なる思い込みに過ぎないことに気がつきます。

というより、人、物、金、信用、実績が出来るだけ無いところから始めることに意味があるのだと思います。

人、物、金、信用、実績がなければないほど自分を生かすことが出来る・・・。

ないないづくしの世界の奥深さを一度はしっかりと味わっておきたいものです。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

本当に売り込むものは何だろう?

カ-マイン・ガロ氏(プレゼンテ-ションコ-チ)に学ぶビジネスを輝かせるためヒント・・・

ジョブスはエレクトロニクス・ハ-ドウェアの塊などという、一見おもしろくもおかしくもないものを取り上げ、それをネタに目が離せないドラマを作ってしまう名人だ。

私は数多くのビジネス・リ-ダ-に会ったことがあるが、退屈なはずのものを取り上げてすばらしいブランド・スト-リ-が作れる人はごくわずかしかいない。

そのひとりがシスコのCEO、ジョン・チェンバ-スだ。

チェンバ-スが売っているのは、インタ-ネットのバックボ-ンとして使われているル-タ-やスイッチではない。

チェンバ-スが売っているものは、実は、我々が暮らす、仕事をする、遊ぶ、学ぶというその方法を変える人と人とのつながりなのだ。

スタ-バックスのCEO、ハワ-ド・シュルツはコ-ヒ-を売っているのではない。

彼が売っているのは、職場でもなく家庭でもない「第3の場所」だ。

資産形成や金融問題の大家、ス-ジ-・オマ-ンは信託やミュ-チュアルファンドを売っているのではない。

彼女が売っているのは、金融という世界における自由という夢である。

同じようにジョブスはコンピュ-タを売っているのではない。

彼が売っているのは、人の可能性を束縛から解き放つツ-ルなのだ。

これは、人を惹きつける力を持つコミュニケ-タ-に共通する能力である。

難解な製品や日常的な製品に新たな意義を持たせる能力だと言ってもいいだろう。

(スティ-ブ・ジョブズ 驚異のプレゼン/日経BPマ-ケティング)

難解な製品や日常的な製品に新たな意義を持たせるということはその商品のスト-リ-を語るということでもあります。

コンサルタントのマイケル・ガ-バ-氏は言います。

スモ-ルビジネスのオ-ナ-たちが一人残らずしなければならないこと、それは偉大なスト-リ-を持つことだと・・・。

偉大なスト-リ-とは自分の会社のスト-リ-、どんな会社かというスト-リ-、それをどんなふうにおこなうかというスト-リ-のこと・・・。

人は商品説明にではなく、その商品にまつわるスト-リ-に魅了されます。

このスト-リ-を語ることが出来るようになるためには、自分が本当に売っているものは何だろう?と何度も何度も自分自身に問いかけることでしょう。

一朝一夕にはいかないかもしれませんが、倦まず弛まず、自分にしか語ることの出来ないスト-リ-を紡いでいきたいものです。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。